~何が真実なのか~
政府と異星人の話は凄く面白くなってきて
どの話も映画のような出来で見ごたえ十分でした。
特別何かが解決した訳ではないんですが、
人物の相関図が少しずつ変わってきたり
新たな要素であるブラックオイルが登場したりと
少しずつ進展を見せてきました。
正直もうモルダーとスカリーの2人の手に負えないところに
いってる感が凄いんですが、
味方の少ない中どうなるんでしょうかねぇ。
1話完結エピソードもこれまでに比べて随分見やすくなって
一つのドラマ作品として更に取っつきやすくなっていました。
これまでに比べてストーリー内に登場する人物がスッキリしていたのと、
加害者側にスポットがあてられるようになり
加害者に対して同情したり嫌悪したり出来る部分が増えました。
エピソードによっては胸糞と感じる部分もあれば
可哀想と思う部分もあるので
これまでよりも一エピソードを掘り下げて見る事が
出来るようになったと思います。
また、バラエティーに富んだ話も多く、
見てて爆笑したりテレビに突っ込んだりする話も出てきて
全体的な出来は非常に高く感じました。
スカリーがモルダーに対して女性的な感情が垣間見えてきたのが
ニヤリとさせられましたね。
ただ、出来る事なら話の繋がりをもう少し意識して欲しかったところです。
例えば23話「電波」はシーズン2の「血液」に酷似していて
どちらも政府が民間人を使っての人体実験がテーマでしたが、
少しも過去の話が取り出されなかったので
今までの事件を追ってきた意味があまりないなーと感じました。
(悪く言えばどちらか一方だけ見れば良いレベルで
話的には今回でいうと電波の方)
また、スカリー自身が
怪奇現象や異星人関連に触れる機会がどんどん増えてきているのに
未だに超常現象に懐疑的で頭でっかちな対応を取るのはどうなのかと思います。
これまでのシーズンを通して
彼女の中の信念が揺らぎ始めているのは明確なのに
まだまだモルダーに対して辛辣な態度を取るのは納得し難い部分もありました。
逆にスカリーが比較的信じるような話運びになると
途端にモルダーが信じなくなったりするのはやきもきさせられましたね。
そこが話の面白さでもあるんですけど、
同じような展開が続くと
特にモルダーの性格上そこまで疑問に思うのは不自然じゃない?とも。
あと、時代なのカモしれないですが、
証拠を取る時の為にカメラの類は持ち歩こうよ(゚ω゚;)ノ
いつも口頭証言やから信じてもらえんのでは・・・(汗)
最後はまた次シーズンに続く!で終わったので
続きが気になるところですが、
案の定シーズンⅣも買ってるのでまた時間を作って見ていこうと思います。
モルダーの別荘からバウンティハンターの凶器が出てきたところは驚愕しました。
個人的に面白かったのは政府絡みのエピソードなんですが
どれも前後編回なので除外。
一つ挙げるとしたら「害虫」ですかね。
ゴキブリの気持ち悪さが異常なエピソードですが、
内容はどこかほのぼのとしていて
登場人物達の会話劇が面白かったです。
センスの違いなのか、
外国作品のギャグってなんであんなに面白いんでしょうね。
どうでもいいけど「モルダー、あなた疲れているのよ」
というスカリーの言葉がネタ的にも有名なXファイルですが、
今作で彼女の口から出た
「モルダー、あなた頭は大丈夫?」
の方が余程辛辣だと思う(爆)