ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow見ました。

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どうにか良い点を書き出そうとしましたが

稚拙な僕の感性では難しかったです。

 

 

ラブライブ!サンシャイン!!1期を見返しました。 - そう すうぃーと めもりいず。

ラブライブ!サンシャイン!!2期見返しました。 - そう すうぃーと めもりいず。

(併せて読んでもらえると幸いです)

 

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面白かったけどもやもやする。

 

 

ストーリーは一本軸の地続きですが、分割すると

・統合先への編入問題

・鞠莉と母親との関係修復

・セイントスノー(主に妹)の行く末

Aqoursのその後の問題

に分かれますが、

この中で重要なのはAqoursのその後の問題で、

その他の要素はテレビ版で描けていなかった要素を

今作で描き切りましたよという感じで、オマケ感が強いと思いました。

アフターストーリーって訳じゃないですが、

ファンにとっては本編で見えていなかった部分や

新たに発見出来る要素もあるので本来ならどんと来いって感じなんですが、

何でもかんでも追加すればいいってもんじゃないという事も感じました。

詳細はのちほど。

 

 

 

 

 

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もうサンシャインの感想では毎回書いてる気がしますが、

キャラが全員可愛いです。

今回は衣装や髪型も場面で全て違ってくるので

これまで以上にキャラの魅力が引き立っています。

 

また作画もかなり良かったです。

ラブライブ!The School Idol Movieは要所要所で気になる部分があったのに比べると

映像技術の躍進っぷりがよく見えました。

 

 

あと、これは余談なんですが、

現地がそのまんま劇中に出てきているので

事前に聖地巡礼してて良かったなと思いました。

もう一回行きたいなぁw

沼津に行って来ました(1日目) - そう すうぃーと めもりいず。

沼津に行って来ました(2日目) - そう すうぃーと めもりいず。

 

 

 

 

さて、本題ですが、

 

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〇ストーリー云々

 

 

最初に書いておきますが、映画自体は普通に面白かったです。

ただ、言いたい事はいっぱいあります。

主に悪い意味で。

 

 

 

 

 

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・分校について

 

 

意味不明。

 

善子が「なんでそんな話になるのよ!」とキレてましたが

マヂでなんでそんな話になんねんとテレビにツッコミ入れてました。

そもそもこれを言ってる作中の保護者達がガイジ過ぎます。

統合が嫌ならてめぇの子供をどこへでも好きに転校させとけやって思いました(酷)

 

 

また、このシーン、普通にギャグっぽく描かれていますが

千歌達が廃校を回避する為にこれまでやってきた事を考えると

テーマを軽く扱い過ぎな気がします。

千歌達浦女の学生は臨んで統廃合になった訳でもないのに

なんでこんなにキャラの気持ちを無視した話にして

あげくギャグ風に描けるんだと、見ててあまりいい気持ちがしなかったです。

(1期で千歌は廃校喜んでたけど)

 

 

んで、これに対して千歌達が奮闘するのがこの作品の物語な訳ですが、

千歌達はこの問題に対する動きとして冒頭ライブを魅せて失敗こそしてますが

Aqoursとしては既に一番最近開催されたラブライブに優勝してるので

あらためてこの短期間で実力を魅せる必要ってあまりない気がしますし、

少なくとも月発信でやろうという流れの話ではないと思います。

ライブをやる事自体は悪い訳ではないですが、

それらを調べて確認、要請するのは大人達の仕事な気がします。

 

第一「ラブライブ」って作中では凄いコンテンツとして

世間に認知されてるんじゃなかったの?

梨子が「スクールアイドルは誤解されやすい」云々言ってましたが

そういう問題じゃないでしょと思わずにはいられなかったです。

ここで「ラブライブ」というカテゴリーに軽さを感じる流れにしちゃ駄目でしょ。

そんな流れにしちゃったらそれこそスクールアイドルが

本当に軽いコンテンツとして扱われちゃうじゃんよ。

 

実際にラブライブ優勝校が統合してくるってなると、

「ウホッ君いい体してるね、〇〇部に入らない?」

「乗るっきゃない、このビッグウェーブに」

寄りの評価になると思いますが、実際は

「貴様らは不要だ!ここから出ていけぇー!」 

的な対応されてる訳でしょ?控えめに言っても意味わからんわ。

 

そもそも今回の件もテレビ版の話もそうですが、

サンシャインは話のコアに関わる部分に大人がほとんど出てこなかったので

その役目を鞠莉が負う事が多くなっていましたが、

今作はその鞠莉もいない為に全体的にふんわりした流れになっていた気がします。 

 

 

 

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・0=昔を意識し過ぎ

 

「0を1にする」というキーワードは

千歌達がやって来た事の根底にある事なので

彼女達の深い部分に残ってしまうのはわかるんですけど、

2期12話~最終話でこの事に対しては既に答えを出して一旦決着しているので

今更取り上げる必要はないと思いました。

演出や話の都合上での流れというのもわかるんですけど、

そもそも冒頭の3年生がいないAqoursのあるべき姿について模索していましたが、

これも正直2期最終話後の千歌達なら

悩み迷う事はあれども自分達で何とかしようと手を打つ為に動くと思うし

正解不正解を抜きにして何かしらの答えを出すと思うんですけどね。

少なくとも「自分達だけでは答えが出ないから3年生に会いに行こう」

とはならないと思います。

(千歌は最後まで悩んでたが周りがセイントスノー姉に同意してしまった)

 

もしそうなら2期までの話はなんだったんだって話だし

セイントスノー妹も言ってましたが「答えは自分らで見付けろやワレ」って話です。

 

 

あと最後の紙飛行機のシーンとかも人によっては感動すると思いますが

僕は「もうええわ」って思いました(爆)

 

 

 

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・ラストのライブシーン&3年生上げ2年生以下下げ問題

 

 

まずラストのライブシーンですが、

 

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3年生に歌わせたらアカンやろ(絶句)

 

 

冒頭書いたAqoursのその後の問題について、

Aqoursは3年生がいなくなっても6人で頑張っていこうね(要約)」

という答えを出したのに、

最後の6人でのライブシーンで

いきなり3年生が歌い出した時は正直理解出来ませんでした。

 

ただの演出やら実際のライブの都合やら画像はイメージやら

色々理由はあると思いますが、

話の流れ的にあそこで歌わせたら台無しになるでしょ・・・

あの演出OKした人〇〇なの?()

 

 

そもそも僕はテレビシリーズ終了の時点で3年生が偉大だったと全く感じていなくて

Aqoursが6人で続く事に対して何の疑問も不満も感じていなかったので

千歌達に「やっぱり3年生がいないと・・・」という不安を

こんなに早期に出して欲しくなかったです。

 

また、セイントスノー姉が「3年生のいないAqoursは20/100」とか言ってたけど

・今の1~2年生ってそんなレベルなの?

・じゃあ1期7~8話からほとんど変わってないの?

・2期6話で千歌が奮闘して身に付けたアクロバティックはなんだったの?

・なのにラブライブ優勝したのは8割は3年生のおかげなの?

ラブライブ本番ではセイントスノーみたいに全員こけて自爆したの?

 

等々、全然納得出来なかったです。

OPの6人のライブシーンでも十二分にアピールしてたやん。訳わからんわ。

そんなに1~2年生の質が悪いって話なら

テレビシリーズの最初から3年生主体の話にしとけって話ですよ。

 

 

僕は1期2期の感想を書いた時に

3年生の在り方に対して疑問を感じていたのに、今作で

「3年生がいないと今のAqoursは駄目だよね」

って話を見させられても全然共感出来ないですし、

だったらこれまで1~2年生が積み重ねてきた事はなんだったんだって話です。

おかげでこれまでの千歌達の奮闘っぷりが急に薄っぺらく感じてしまったし

じゃあ3年生はこれまで千歌達に直接何かしてくれたんかいって思いました。

 

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例えば2期6話で千歌が3年生が実現出来なかったアクロバティックに挑戦してますが、

このシーンで3年生が何かしてくれましたか?

果南なんかガンバスターばりに静観したり待ち構えてたくせに

「千歌、約束して。明日の朝までに出来なかったら諦めるって。

よくやったよ千歌、もう限界でしょ?」

と言ってその場を後にする始末ですし。

曜は「自分が挑戦してたから尚更わかっちゃうのかなぁ、難しさが」

とか言ってましたが、じゃあ尚更直接教えろやって感じですわw

 

結局千歌達は自分達で練習して結果は成功で終わるんですが、

わかると思いますが、この時点で千歌達は

3年生達に頼らず自分達で成果を出してるんですよ。

なのに今作ではそういった点を間接的に否定されてる訳です。

なんでそういった話運びにしたのか全く理解不能です。

どちらかというと1期の話なんかは3年生が足引っ張ってた印象が強いんですけど・・・

 

 

上級生でブランクはあれどもスクールアイドルの経験もある事を考えれば

3年生を特別な存在感のある位置付けにするのは別に問題ないんですが、

そういう話の方向性にしたいんなら最初からそういう描写を入れておけって話です。

最初から劇場版を見据えてテレビの脚本を書けとは言いませんが、

後から辻褄が合わない内容にするなら

劇場版の脚本をもうちょっと考えて書いてくれよって思いました。

これで本編と劇場版の脚本家が同一人物だとしたら恐ろしいです。

怖くて調べてないですけど。

 

 

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・全体的にギャグがさぶい

 

 

大半が善子のシーンなんですが、

特に堕天失踪ムーブの所は割と普通に引きました(真顔)

あとセイントスノー妹Aqours加入疑惑のギャグ部分等

真面目なシーンで笑えないギャグは挟まないで欲しかったです。

 

別に善子のキャラをどうこう言うつもりはないんですが、

Aqoursにはµ'sの海未のように話をビシッと引き締めるキャラがいないので

もう少しキャラとギャグと場面のマッチングをして欲しかったなと思いました。

 

 

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・セイントスノー(特に妹)

 

 

悪い訳じゃないんですが、セイントスノー妹に試練課せ過ぎな気がします。

制作者はセイントスノー妹に親でも殺されたの?

 

 

セイントスノー妹をメインに話が進むんですが、それ自体は別にいいんですよ。

ただ、Aqoursに入る=転校してくる云々から話が急転します。

このシーン、ルビィも言ってましたが、

ルビィ「お前自分で答え見つけろ言うてたやん」


本間それm9(゚Д゚)

めっちゃ同意してもうたわw

 

そもそもお前テレビ版で吹っ切ってた描写あったやん(´・ω・`)

2期の後半で尺が厳しい中2話も費やしたあの話はなんだったんだ・・・

 

一応転校云々は姉が勝手に考えてた話らしいけど

妹の事考えての結果がこれって・・・(困惑)

セイントスノー妹がスクールアイドル=セイントスノーという形にこだわってたのは

テレビ版でも姉に直接吐露してたのに優しさが良い方向に向かってないよ(´・ω・`)

 

そもそもお前ら姉妹で一緒にいる事多い筈やのに

肝心な事は直接言い合わんのかい。

同じような流れ1期の9話でも見たぞ。

サンシャインの皆は3年生という年頃になったら本音を喋れん奇病にでもかかるんか。

 

 

セイントスノーの話自体は本編で描かれていなかった部分を魅せてくれたので

いい意味で意表を突かれたというか嬉しいファンサービスだったとは思うんですが、

今回の話も妹主体の話であげく2期で同じような流れを見たので

別のアプローチで見たかったなというのが本音です。

(姉の心情をメインに出す、果南達3年生同士の会話シーンを入れる等)

 

 

ただ、ライブシーンは最高でした。

あれで出場されてたらAqoursは勝てたのかな(汗) 

 

 

 

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・月の存在意義

 

設定があまりにもチート過ぎるというか、

いくらなんでも物語の都合の良いようにキャラ設定され過ぎです。

「この子がいると話運びが楽になるから出しちゃおう」感が強くて

全体的に適当感を感じました。

出すならテレビ版から存在をほのめかす等上手く辻褄合わせしといて欲しかったです。

こいつを出すくらいならモブ子達を無理矢理持っていった方が

まだ良かった気がします。 

 

 

挙句使いやすかったのか、Aqoursメンバーの数人に比べると

多分出演時間もセリフも多いので、

月が出る分他のキャラの出る時間が割かれてるのは

ファンからしたらOKなのかなって少し疑問に思いました。

 

ラブライブシリーズって映画が公開されたら後は尻すぼみというか

メディア展開が縮小していく傾向を個人的に感じてるので

映画はキャラが大々的に動いて喋れる最後の舞台と思ってるんですけど、

そんな作品で自分の好きなキャラの出演時間が短かったら

割と憤りを感じると思うんですが、

ラブライバーの皆さんはあまりそういう事は気にしないんでしょうかね。

 

 

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・各キャラクターの存在意義のバラつき

 

個人的に2期までのシリーズでイマイチと思っていたキャラ達が

比較的良く描かれていたのが非常に好印象でした。

特に千歌は2期までは役回り的に仕方ないとはいえなんだこいつ感があったんですが、

今作では比較的真人間に描かれていて

等身大で悩みながらも進み続ける姿勢を見せてくれました。

今作での千歌が本来の彼女の魅力なのかなと感じました。

 

また、シリーズ通して凄く成長したなと思ったのがルビィですね。

僕はルビィが色んな意味でこれまで苦手だったんですが

今作はルビィがいなかったら

成り立たなかったシーンや説得力に欠ける場面も多かったので

全編通してキャラクターが非常に活きていました。

ダイヤの「もうルビィは何でも出来る」というセリフも良かったです。

 

 

逆に評価が変わらないキャラは最後まで変わらなかったどころか

評価が急降下する始末でした。

特に花丸は印象ガタ落ちで薄い本でひんむがれてろと思うレベルでした。

1期2期の感想にも書きましたが、僕は最初花丸が一番好きだったのに、

話が進むたびにこいついらないんじゃないの?って本気で思ってました。

 一番好きだったキャラに対してこいつ失せろと思う事なんて

これまでの人生で初めてですよ(滝汗)

自分でも困惑でこの感情をどう処理すればいいのかわかんないです。

教えてくれ五飛。

 

あと善子。

多分このキャラもいなくても物語成立すると思います。

 

 

別にキャラのファン達のヘイトを集めたい訳じゃなくて、

キャラクターが数人死んでる展開と演出だと感じる内容にしちゃ駄目でしょ

って話です。

前述しましたが、キャラクターが喋って動く絶好の場面で

自分の好きなキャラがいるだけ感のみでいなくても物語が成立するのって

ファンからすると凄く嫌だと思うんですよね。

自分の好きなキャラがモブキャラレベルの扱いどころか

いてもいなくても一緒って言われたら嫌だと感じませんか?僕は嫌です。

 

そういう事を公式がやっちゃってるというのが残念だなと思う訳です。

それが出来ないんなら最初から主要キャラ減らせって話です。

 

 

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・鞠莉ママ

 

もう色んな意味でいちいち書き出したくないレベル。

 

 

 

 

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・冒頭の梨子と千歌達が昔会っていたと思わしきシーン

・ラストのAqoursの子供描写

・ラストの会話してる2人を加えて100人達成(ドヤァ)

 

ラブライブ!The School Idol Movieのバーローシンガーのシーンもそうですが、

ラブライブシリーズのこういった思わせぶりなシーンって

狙い過ぎてオオコケしてる気がします。  

特にラストの会話してる2人を加えて100人達成は、

最初見た時製作者側のオナニー感を凄く強く感じてハッキリ言って不快でした。 

直球もろくに投げれないくせに変化球投げようとしてんじゃねぇって感じです。

 

 

 

他にも色々あるんですが、既に長くなっているのでまとめます。

 

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テレビ版で出していなかったAqoursのその後に対する答えを出してくれましたが、

全体を通して見ると納得出来るようで納得出来ない作品でした。

特に今作のみを切り離して見ると比較的安定して楽しめる作品なんですが、

テレビ版からの延長戦として見ると視聴はテレビ版までで

今作は放棄試合にしても良いと思える内容でした。

 

別に「駄作!」「暇人以外見るな!」とは言いませんし、

面白く魅力を感じるシーンも多々あります。

僕は旅行先の旅館で主人の好意で視聴して以来自分でブルーレイも買うほどでした。

ただ、作品にのめり込んでいけばいくほど気になる点がぼこぼこ出て来て

純粋に楽しんで見れなくなっていく作品だなとは思いました。

 

 

僕はサンシャインという作品に関しては今でも凄く色々言いたい事があって

1期2期の感想を書いた時も大分オブラートに包んで書いたんですが、

2期最終話のWONDERFUL STORIESのシーンで

全てを許せる幸せな気持ちになったのですが、

その気持ちが今作を見てどこかにすっ飛んでいきました。

 

理由は簡単で、僕がテレビシリーズから違和感を感じていた

3年生をメインにした話運びになっていたからです。

すなわちこの点に疑問を感じない方は素直に今作を楽しめると思います。

 

ライブシーンも多く映像も綺麗なので気になった方は是非見て欲しいと思います。

 

 

 

個人的オススメシーンは、

最後の千歌が浦女の前で気持ちを吐露するシーンですね。

僕自身母校が廃校するという事を経験しているという事もあって凄く感動しました。