~隠蔽される真実~
シーズン3までに比べると良くも悪くも空気感が変わったなという印象です。
本筋のストーリー的にはスカリーのガン発覚や
ミスターXやペンドレルといったサブキャラの退場もあって
着実に物語は変動しているんですが、
凄く緩やかに穏やかに進むなぁという印象でした。
あとは細かい点と言い切れない、話の中枢部分の粗さが目立ってきた感じです。
例えばツングースカでモルダーは
ブラックキャンサーの実験台になったのに普通に生還してるし、
スカリーもバウンティハンターや殺し屋に
殺されても問題ない状況で普通に見逃されてたり。
もっと言うと、クライチェックがしれっと復活してるのには
色々突っ込みたくなりましたw
クライチェック好きなんですけど流石にね(汗)
特にモルダーのブラックキャンサー云々は当時見てた時も訳わからんくて、
その理由を「自分が子供だったから」という事で無理矢理納得させてましたが
大人になった今に見ても訳わからんかったです(爆)
また、今シーズンではペーパーハートやゲッセマネといった
モルダーの根底にあるサマンサ誘拐や異星人説を揺るがす事件が起きていますが、
そんなにグラグラとモルダーの信念は揺らぐものなのかとも思いました。
ゲッセマネの件はまだいいとしても、
ペーパーハートのサマンサ関連は
自分の目の前でサマンサがアブダクトされたのを当時見ているのに
「実は普通の殺人犯の犯行の可能性がある」というのはどうにも納得し辛かったです。
入植でクローン云々の事も語られてたのに・・・
1話完結系の話は比較的面白いテーマが多かったんですが、
ストーリーの波があまりなくて結果的に退屈に感じる物が多かったので
この点は勿体ないなぁと思いました。
どのエピソードもアバンの時点で凄く引き込まれて
「うぉぉぉめっちゃ気になるやん!」となるんですが、
起承転結の転辺りから「んー?」となってその後の失速感が凄かったです。
あと、ホラーシーンで画面を暗くするのは雰囲気出ていいんですけど
いくらなんでも場面を映さなさすぎな気が・・・(汗)
肝心な部分で視覚的情報が少な過ぎて怖さが半減していて逆効果な気がしました。
シーズンの積み重ねもあってストーリーに幅が出てきたり
キャラの関係性に変化が見えたりと全体的に面白いシーズンだったんですが、
前シーズンに比べるとちょっと失速気味だったかなという印象です。
とはいえ面白くない訳ではなかったので勿体ないなぁという感じですね。
モルダーとスカリー、そしてスキナーの関係性も目に見えて変わってきているので
今後どういう関係図になるのか楽しみです。
(当時見ているのである程度は知っていますが)
手持ちのDVDはこのシーズンで止まっているので
また機会があったらその後も視聴したいですね。
記憶ではシーズン5~6はコメディ風のエピソードが多くなってきてた印象なので
その点で色々な意味で若干の不安はありますが・・・
それにしても時代や国の違いもあるとは思いますが、
海外のドラマは予算のかけっぷりが凄いですね。
「MAX」の墜落シーンなんかはテレビとは思えないくらいに凄かったです。
個人的オススメ回は「凍結」。
まさかXファイルでタイムトラベルを取り上げて
あんなに簡単に説明するとは思わなかったですw
そんなゴリ押しでも納得出来る話になっているのは作品の持つ力でしょうね。