みなさん古畑任三郎というドラマをご存知でしょうか。
田村正和さんが主演の刑事ドラマです。
犯人が最初から判明しており、
その犯人に古畑がトラウマレベルのストーキングを続け、
最後に1対1で犯人と対峙してアリバイ崩しをし、
最終的には自供に追い込むという流れのドラマです。
パターンが決まっており、時間も短いので
推理ドラマとして考えると穴があったり
展開にも少々無理がありますが、
古畑自身
「なんでもアリなんです」
「正味45分で解決しないといけないんです」
「そのあたりは大目に見ようじゃありませんか」
と視聴者に言ってくるあたり逆に許せてしまいますw
この作品の見所は、豪華ゲストが扮する犯人と古畑がバトルするシーンと思ってます。
田村氏演じる古畑のたたみかける喋りに段々余裕のなくなっていく犯人の演技等、
上記に記した点が気にならなくなる説得力があります。
今回は全42話の中から個人的にオススメの回をピックアップ。
第5位:「偽善の報酬」 犯人役:加藤治子
犯行自体わかりやすく、犯人も歳の割に稚拙なのもあり
古畑の誘導尋問にほいほい答えちゃう等、
謎な要素はかなり少ない為、推理番組入門としてもオススメの回。
皆さんも古畑と一緒に凶器を探しましょう。
古畑は女性や年配の相手に対して優しい面を持っていますが、
この話の犯人はどちらにも属している為
古畑が非常に慈悲深かった内容でしたが、
だからこそ犯人に勝負を仕掛ける流れが実に自然で見事でした。
4位:「汚れた王将」 犯人役:坂東三津五郎
将棋の竜人戦を舞台に
「合理的とは何か」がテーマとなった回です。
古畑は第2シーズンまではこういった
テーマ性のある回が多くて個人的に凄く好きでした。
対局中にトリック崩しと殺害の証拠を見つける辺り独特で、
将棋好きな私としては印象深い回となっています。
古畑で一番好きな回がこれらしいですね。
3位:「赤か、青か」 犯人役:木村拓哉
いつも飄々としてる古畑が唯一ブチギレした回です。
爆破犯人を断定するのが非常に早く強引なのは気になりますが、
全体的な緊迫感から見応えのある回となっています。
脇役の面々のバランスも良く、
個人的に芳賀が好きなので彼の出番が多かったのは嬉しかったです。
ちなみに犯人役のキムタクですが、演技に関しては別に思う事はないですが
ちょっと声量は小さいなとは思いましたw
2位「動く死体」 犯人役:堺正章
懐中電灯シーンに古畑の畜生っぷりが凝縮されています。
トリックであるすっぽんの上げ方下げ方の盲点は最初「ん~?」と思いましたが、
田村さんの怒涛の喋りで納得せざるを得なかったw
初期エピソードということもあり、全体的にちょっと暗い雰囲気のある回ですが、
古畑任三郎の魅力ががっつり詰まった内容になっています。
単純に古畑任三郎というドラマの面白さを知りたい場合、
私はこのエピソードをお勧めします。
1位:「しゃべりすぎた男」 犯人役:明石家さんま
正直今泉が刑事の割にあまりに情けなすぎるんですが、
いつもネタにしてる今泉を救う為に古畑が
奮闘するというのが単純に燃えます(`・ω・´)
さんまはぶっちゃけそのまんまって感じですが
逆に小清水というキャラに合ってて個人的には好きでした。
クライマックスの法廷シーンは何度見ても鳥肌もの。
個人的にはさんまに宣戦布告する古畑のシーンで震えましたけどね(((゚Д゚)))
以上です。
古畑は第1シリーズが一番面白いと思います。
他のシリーズにはない犯人の人間臭さが際立っています。
続けての第2シリーズは少し明るいシーンが増え、
第3シリーズはサブキャラが増えて古畑の嫌らしさが少し減った印象。
残念ながら今回のランキングには第3シーズンの話が
入っていませんが私はちゃんと第3シーズンも好きですよw
役者の演技力も高く月日の経った今でもオススメ出来る作品と思います。
興味が出た方は是非ご覧になってはいかがでしょうか。