夏はポケモン!(゚ω゚)
今回の映画はこれまでのポケモン映画と構成が若干違っていて、
ゲストキャラに比重を置いた内容となっていました。
かといって伝えたい事はいつものポケモン映画で、
特に今回は「ポケモンとの絆」が非常に前面に出ていました。
また、絶対的な悪役ポジションがいなかったり
登場人物の大半が良い人だったり等、
この辺りの作風は昨今の自然災害や
ネガティブな世の中を考えて作ってるんだろーなーと邪推しましたが、
内容自体は比較的綺麗にまとまっていました。
ストーリーはゲストキャラそれぞれにポケモンを絡めたドラマを設定して
ポケモンと共に前に進むという内容でした。
これ自体はポケモン映画では別に珍しい構成ではないんですが、
今回はゲストキャラが5人いる事や
ゲストキャラ同士が絡んでいって最後まで物語を形成していった為
これまでのポケモン映画と一緒なようで
一味違った雰囲気を感じる作品となっていました。
結果キャラクターの個性が活き、
ポケモン映画のゲストキャラの中でも
記憶に残るキャラクターとなったと思います。
女の子キャラは皆可愛かったですね(*‘ω‘ *)
ギャルと思ってたリサが普通に可愛くて笑ったわw
気になったのは以下。
〇サトシの立ち位置と物語の時間軸
今回サトシは完全に皆の先輩ポジションで
20年以上旅してる主人公というフィルターを除くと
ある意味伝説のトレーナーみたいな感じになってます。
10歳のくせに誰よりも率先して街と森の為に動いています。
(市長すら頼っていた)
主人公してた事は間違いないんですが
アニメ本編に比べて精神技術共に成熟し切っていたので
見てて若干の違和感は感じましたw
本作はアニメ本編と繋がっていないストーリーとなっていますが
そういう意味でもいつかポケモン本編が終わった後に見た方が
色々納得出来るキャラクターになっていたかなと思います。
また、ピカチュウしか使ってなかったのには多少物足りなさは感じましたが、
今回の内容を考えるとまぁ仕方ないかなとも思います。
〇後半の展開が唐突過ぎ
ロケット団のミスにより街や森が危機になるのですが
あんな小さなカプセル1個であそこまで被害がデカくなるのは
流石にツッコミたくなります。
また、あれほどの危険物質を
あんなずさんな管理をして保管してたトリトもどうなのか(失笑)
今回の後半はあの災害が物語のメインとなっている為、
災害が起こった理由をあんな適当な流れで
済ませて欲しくなかったかなと思いました。
〇登場人物の比重のバラつき
ぶっちゃけ今回の5人の中で
カガチが一番主軸になるとは思ってませんでした(爆)
これはいい意味で期待を裏切られたんですけど、
逆に前売り券のイラストにもなってるリサは
後半の描写不足が非常に勿体なかった(´・ω・`)
特に、最後リサ自身がどういう道を進むのか等が
何も描かれなかったのが非常にマイナス。
リサ自身がポケモンに対してどういう気持ちで
今後接していくのか見たかったです。
また、トリトやヒスイはポジション的には美味しかったですが
人間性の成長具合は割と淡泊に終わった感じでしたね。
中でもトリトは正直見てて好みの分かれるキャラだったかなと思います。
トリトの気弱な性格になった理由なんかがあれば
印象が変わったカモしれません。
ちなみにラルゴは謎でもなんでもなかった(爆)
〇伝説のポケモン
ルギアルギアと言ってた割に
全くルギアが出てこなかったのはちょっと拍子抜けでした。
また、溜めて溜めてラスト出て来た割にやった事があれだけってのも
しょぼさを感じずにはいられなかったです。
特に、リサの聖火リレー後にルギアとの邂逅が
ほとんどなかったのが個人的には不満です。
(結果リサの心情が見えなかった)
逆にゼラオラがめちゃくちゃメインに出てたんですが
あの短期間であんなにすぐ人間を受け入れるかなぁ?とも思いました。
まぁゼラオラさんのイケメンっぷりで全部許しちゃう♡ってなりましたが(爆)
総括:新しい構成でポケモン映画に新たな可能性を見た。
今作に至るまでポケモン映画は見て来た私ですが、
本作はいつものお決まりの流れでない内容となっていて新鮮さがあり、
古参のファンでも引き寄せられる内容となっていると思います。
また、ストーリーも全体的に暖かく、感動させるシーンも豊富にあります。
細かい所を見ると気になる点はありましたが、
リサの初めてのポケモンゲットのシーンや
ラルゴとゼラオラの触れ合い、
サトシとゼラオラとのバトル等、
全体的にそつなくまとまっているかなと思いました。
どの世代の人にもオススメ出来る作品となっていましたね。
個人的オススメシーンはカガチとウソッキーのシーン。
ウソッキーゲットのシーンは素直に感動しました。