友人が誕生日にプレゼントしてくれました。
時代を考えると破格の出来。
本作は今もなお続くウルトラシリーズの記念すべき第1号なんですが、
作られた時点で既にシリーズとしての地盤が確立されているのが実に見事。
1話25分ほどの尺でドラマと特撮を融合した内容をこの時代で既に仕上げており、
毎話のクオリティが非常に高いです。
また、社会風刺的な内容を既にこの頃から取り上げていて
令和のこの時代に見ても考えるコトがいくつかあったりと、
1本の作品として見ても見どころの多い作品でした。
気になった点は、
各話冗長と感じるシーンがあった所。
例えば1話で主人公とヒロインは洞窟彷徨ってるだけだったり、
9話では蜘蛛から逃げるだけだったり等。
今の目で見るとどうにも尺稼ぎに感じるシーンが多かったです。
また、gdgdを感じるシーンがある割に
物語の結末はどれも唐突ですっきりしない事が多々。
1~2話は初回のテンションで割と楽しく見れたんですが、
3話のナメゴンの死亡シーンなんかは総ツッコミしてしまいました。
この辺りは時代を踏まえて見るか目の肥えた感覚で見るかで
評価が変わってくると思いますが、
物語のメリハリの無さと物語の尻すぼみ感は
僕は割と視聴し出した早くから気になってしまいました。
特にこの点は続けて視聴してると顕著に感じたので
本作品を見る時は合間をあけつつ視聴するのがいい気がしました。
ちなみに僕は白黒作品ってあまり好きじゃないんですが、
本作は割と映像が綺麗でその点は気にせず見る事が出来ました(Blu-rayだからかな?)
そんな感じでウルトラQでした。
今なお続くウルトラシリーズの基盤となった作品です。
古臭く感じる点は勿論ありますが、特撮作品を語るうえで外せない作品と感じました。
後の特撮作品に出演する役者がゲストで出演していたり、
当時の昭和の暮らし等が映像から垣間見えたりと
各方面のファン心をくすぐってくれます。
巨大ヒーローも警備隊チームも登場しませんが、
あなたもアンバランスゾーンに足を運んでみてはいかがでしょうか。
個人的オススメ話は15話。
アンバランスゾーンの空気が一番子供に伝わりやすい回かなと思いました。
また、この作品が作られた時代に、子供に
「今の世の中親よりお金の方が大事」
と言わせるあたり、制作サイドのセンスが伺えますね。
(昔から変わってない気もしますが)