ルールは破る為にある。
今作は設定上運転するシーンが長く
これまでの作品以上のカーチェイスを繰り広げてくれました。
ただ、本作は設定的に車付近でしか主人公達が動けないので
物語的に大きな動きが見えなかったのには物足りなさを感じました。
その分警部達が頑張ってくれるんですが、
連絡を取り合うのも基本電話なので見ていて絵的に地味さは否めなかったですね。
その分主人公のフランクのキャラクターに
これまでと少し違った面が見れたのは良かったですね。
序盤警部と釣りをするシーンからして
これまでとちょっと違うなーとは思っていましたが、
他にも仕事仲間や友人が出てきたりで
主人公のキャラに広がりが見えたのは人間味が増して見えたので良かったです。
続いてヒロインですが、正直本作のヒロインは僕には合わなかったです(爆)
というよりもキャラがよくわからなくて、
前半は全てを諦めたどこか自暴自棄なキャラで途中薬や酒でハイになったと思ったら、
後半はいきなりしおらしくなったりで
どういう性格なのか最後までイマイチ掴みにくかったです。
中盤にフランクと濃厚接触するシーンは完全に置いてきぼりを喰らいましたw
また、周りで言われているようにそばかすや肌荒れが気になりましたね・・・。
2の敵キャラもでしたけど、
このシリーズは女性キャラの化粧がミスマッチな気がします。
やはり1のスー・チーが一番でした。
本作の敵キャラも組織化してかなりの相手だったんですが、
主人公の命を握っている割には随分悠長だなぁと思って見てました。
ボスの吹き替えの声が若本規夫氏だったのでその脅威感は凄かったんですけど、
ラストシーンでは全く相手になってなかったのは拍子抜けでした。
このシリーズ、敵の組織的な力はいつも感じるんですけど個々の力が無さすぎですね。
物語って結末に進むにつれテンションが上がるものだと思うんですけど、
振り返るとこのシリーズは
そういったカタルシスをイマイチ感じにくいなと思いました。
特に本作はラストの敵との対決シーンは折角電車に舞台を変えたのに
その場面転換の派手さに反して決着の付け具合は少々地味でした。
アクションシーンも安定したカッコよさはあったんですが、
前述の通り本作は運転シーンの比重が強いので尺は控えめでした。
恒例の重油ヌルヌルシーンもなかったので記憶に残るシーンは少なかったです。
ただ、ラストでフランクが銃撃戦に応じたのは
彼の特殊部隊出身という設定が活かされていたので良かったです。
これまで格闘技オンリーだったので。
まとめます。
この記事を書いている時点で
ジェイソンステイサムが演じる本シリーズは
今作で止まっているので本作が現状での最終作なんですが、
安定して面白くはあるんですが、正直地味さは否めないですね。
各々の要素は面白いんですけど、突出した部分が少なくて
その結果イマイチに感じてしまうのではないかと思いました。
これまでのシリーズを踏まえてはいますが、要素的にはこれまで見てきた内容なので
人によっては飽きを感じるカモしれません。
とはいえ安定した面白さはしっかり確保されているので
シリーズを締めたい人は視聴してみてはいかがでしょうか。
本作はジェイソンステイサムの肉体が非常に仕上がっているので
これを見て運転技術を磨きながら筋トレしましょう(爆)
個人的オススメシーンは警部とのやりとり。
ロシア人の件は笑ってしまいましたw