仮面ライダーゴースト 見ました。

 

命、燃やしましょう。

 

 

 

思ってたよりも全然良かった。

 

 

視聴前から本編に対してネガティブな意見を多く聞いていたので

どうなる事かと思っていたんですが、

実際に見てみると全然そんな事はなくて普通に楽しめました。

 

 

 

英雄が15人いてその分のアイコンを集めないといけないのは

途中でダレるかなと思ったんですが、

思ったよりも普通に見る事が出来ました。

ただ、僕はYoutubeで毎週2話ずつ視聴したので

これを毎週1話ずつで1年間見続けていたら少々ダレていたカモしれません。

 

 

これは序盤が特にそうなんですが、

英雄のアイコンを15個集めるのが目標になっているので

どうしても似たような展開になりがちなのが原因かなと思います。

この辺りは2号ライダーであるスペクターを早々に出して争奪戦を引き起こし

マンネリにならないようにしていますが、

そのスペクターも序盤は目的の為とはいえ人の話を聞かない我が我が青年なので

その部分は見ていてしんどさはありました。

スペクター=マコトは終盤&映画でも父親に対して負の感情がありましたが、

あの辺りも基本的に相手が間違っていると頭ごなしに決めつける性格があって

最後の方までキャラクターに慣れなかったです。

 

英雄にもキャラがあって

物語によってはその英雄が掻き回してくれるので中々面白かったです。

ゲストキャラに憑依する龍馬回やフーディーニ回なんかは特に楽しめました。

なお、関智一氏が一人で英雄の声全てを担当しているので

中にはキャラ付けが適当な人もいましたが・・・

15人全てなので大変ではあるでしょうけどねw

 

 

また、英雄がパーカーとなり、

そのパーカーを纏ってタイプチェンジするのは面白い発想だと思いました。

各フォームを見てモチーフやアイコン、武器がしっかり見て取れるのは天才の域です。

 

なお、ゴーストは見た目が地味なイメージだったんですが、

戦闘シーンは結構力が入っていて、

西園寺戦や、ネクロム加入戦、ガンマイザーVS英雄戦等

各々で見せ場があったのも印象的でした。

 

 

 

本作のレギュラー陣はチームとしてのまとまりが良くて、

ストーリー上でのバランスが非常に良かった印象です。

特にメインのアカリと御成はかなり好印象でした。

アカリは仮面ライダーのヒロインとしては

理系の年上キャラという珍しいキャラ付けがしっかり活きていましたし、

御成のコメディリリーフなポジションも絶妙でした。

今でもタケルが「タケル殿」と言われ続けるのは御成のおかげでしょう。

また、御成はネタキャラの割には意外と前に出過ぎず、

要所要所で名言的な事を残していたのも好印象。

ジャベルとの関係もそうですが、

序盤でのタケルに対しての自己犠牲の話は

タケルの考え方に対してのストッパー的な意味として非常に印象的でした。

 

 

 

残念だったのは、ネクロム加入後、ネクロム=アランにとって大した事がなかった点。

ふみ婆の死を経て満を持して仲間に加入したのに

加入後はほとんど見せ場がなかったのは非常に残念でした。

今作の敵はラストを除けばアランの兄なんですが、

そもそも眼魔の世界云々がアランの身内による事なので

彼をもっと物語に絡めて欲しかったですね。

本作の内容程度では全然物足りなかったです。

 

また、キュビや音符眼魔といった敵怪人が味方になる珍しい展開を見せたんですが

結局途中でフェードアウトしたのも残念。

折角の要素なのでもっと活かして欲しかったです。

 

 

 

あと、本編後のエピローグ的なものにはなるんですが、

次回作のエグゼイド絡みの事をあまり無理矢理突っ込んで欲しくなかったですね。

綺麗にゴースト内で物語が終わると思いきやゲンムは最終戦にも顔出ししているので

出来ればやめて欲しかった。

タケルも劇場版で会っているのにエグゼイドの事忘れているあたり

設定や繋がりもガバガバなので本編にまでこういう事はして欲しくないですね。

番宣の都合なんかもわかりますけど、

一応一つの作品というか物語として見ているので

そこに企業のあからさまな事情なんかをブッ込んで欲しくないところです。

 

 

 

まとめます。

 

 

全然問題ない。

 

 

 

 

少々不遇な扱いを受けているような印象のあるゴーストですが、

実際に見てみるとゴーストならではの魅力なんかは充分築かれています。

話もわかりやすくコミカルな点とシリアスな点のバランスも良く

全話通して楽しめました。

 

勿論粗を出すのであればいくらかは出せますが、

実際に視聴してみるとそういった所も気にならない程度で

一作品としてしっかり面白く仕上がっていると思います。

世の中の感想やレビューを情報として前もって入れすぎるのも考え物だと思いました。

 

 

平成2期シリーズの中では和の雰囲気があって少々独特な世界観のある本作ですが、

主人公が聖人人格に振り切っていたり御成や仙人というギャグ要員もいて

個性的な一作となっているので未視聴の方にもオススメです。

 

 

 

個人的オススメシーンは38話。

ムゲン魂登場後も英雄達がいらない子扱いにならないのが良かったです。