仮面ライダーエグゼイド 見ました。

 

 

実際ノーコンクリアって難しいんだぜ?(ゲーム初心者の戯言)

 

 

 

脚本◎。

 

平成仮面ライダーシリーズって脚本に少々難ありな作品が多い印象ですが、

エグゼイドは本作ならではの医療とゲームの設定がしっかり活きていて

最後まで見応えある内容になっていました。

医療とゲームというミスマッチ気味な2つの要素を

こうも上手く絡めたのは芸術的レベルと言えるでしょう。

物語の波がずっとあって

最後まで飽きさせずダレさせない展開が続くのは見事でした。

仮面ライダークロノスが出てきてからは特に面白かったです。

仮面ライダー作品でストーリーが気になり続けたのは初めてカモしれません。

 

 

 

ただ、本作は登場人物のほぼ全員かなり癖があり

主張の激しいキャラばかりなので、

人によっては受け入れるまで時間を要すると思います。

主要人物は癖はあれどもそれぞれに拘っている事情があり

最終的に結束していくのである程度は我慢出来るんですが、

ゲストである患者も医者の言う事を全く聞かない人が多く

毎話ストレスを感じながら見ていました。

特に序盤は味方サイドが少ない為フォローする人員が少ない中

全員自己中ムーブをカマすので非常に視聴がしんどかったです。

 

 

話は面白いですがキャラクターを受け入れられるかはまた別問題で

そこは好みが分かれる点だと思います。

実際僕はストーリーは面白いし

キャラクターは皆作風に合っていたと思いますが、

僕個人には最後まで合いませんでした。

演技も少々怪しい部分が垣間見れてどこか集中出来ない部分もありました。

中でもシリアスな場面で「ポッピーピポパポ」が上手く言えないシーンは

正直酷かったです。

 

 

また、造形やモチーフの取入れは実に見事でしたが、

残念ながら本作は仮面ライダーとしてのカッコ良さは

最後まで全く感じられませんでした。

よく仮面ライダーのデザインは最終的に慣れると界隈で言われていますが、

本作に関しては見る前からそうでしたけど見た後も全く受け入れられていません。

 

必殺技のカットイン等カッコ良い演出はありましたが、

肝心の必殺技描写は絵面の派手さはあっても中身がダサく

ベルトの不格好さも相まって戦闘シーンは全く燃えなかったです。

実際覚えている戦闘シーンはほとんどありません。

 

 

なお、本作は多くの仮面ライダーが登場しましたが、

エグゼイド以外のライダーは大した強さもなく

正直吹っ飛ばされている印象しか残っていません。

折角わかりやすいレベルやゲームの描写があったので

戦闘シーンでもその要素を上手く取り入れて欲しかったですね。

レベル50止まりのスナイプはアイテムを駆使して強さを補強する等

色々やれる事はあったハズです。

本編のように俺が俺がと言う割に考え無しに突っ込んで

敵にやられるといったムーブを繰り返す展開は

続けて欲しくなかったですね。

 

 

 

 

まとめます。

 

 

少なくとも食わず嫌いは勿体ない。

 

 

そのあまりに奇抜過ぎる仮面ライダーの風貌から

僕も視聴するまではかなり勇気がいりましたが、

実際に見始めると面白く先へ先へとどんどん見進められました。

ゲームと医療、ウイルスと命と反する要素の融合という観点からも、

多様化する平成仮面ライダーシリーズの新たな可能性を感じました。

本作にはそれだけ人を引き付ける脚本の力があると思います。

 

 

その独特過ぎる要素から

人によって合う合わないかはかなり明確に分かれると思います。

キャラクターが良くも悪くも個性的なので

各々受け入れられるかはかなり際どいところでしょう。

 

ただ、随所のインパクトある展開やそれを具現化している表現等

見どころは随所に散りばめられているので、

食わず嫌いせず一度は視聴してみて欲しい作品です。

平成ライダー作品18作目にしてまだまだ新たな可能性を切り開いた本作の功績は

評価されて当然と言える、そんな作品でした。

 

 

 

個人的オススメ回は41話。

グラファイトは退場してそれっきりと思っていたので

まさかあそこまで良いキャラになるとは思ってなかったです。