仮面ライダーギーツ 見ました。



目指せ神様。

 

 

令和4作目にして初めてのアタリ。

 

 

作品としてトータルバランスが良く、

特にアクションシーンは

カメラワークがかなり独特で

見応え充分でしたね。

平成から数えて20作以上経ちますが、

ここにきて更に演出の進化を

感じられるのは凄いですね。

技術に対応した演出をこれからも期待します。

 

 

ゲーム設定の中で戦うので

様々なシチュエーションの中

戦うさまが見ていて楽しかったです。

ボールをゴールに入れ合う19話なんかは

結構印象的でした。

 

 

 


仮面ライダーのデザインは

動物モチーフがそのまんま過ぎて

カッコいいのと可愛いのに分かれてましたが、

仮面ライダー」というには

少々ファンシーなデザインが多いのは

好みがわかれるかな。

これは、使い捨てのゲストやモブキャラに多く

見た目の時点でこいつすぐ退場しそう・・・

というのが透けて見えちゃいました。

また、作品の設定上

誰でも仮面ライダーになれるというのは

夢があっていいんですけど、

ライダーとしての敷居が少々下がったというか、

特別感がなくなったなとは感じました。

超超超超今更ですけどね。

 

ただ、未来人のライダーデザインに関しては

今後ライダー作品を見続けるのを

躊躇するレベルで酷いと思いました。

これを仮面ライダーって言っちゃうセンスよ()

 

 

 

アーマーギミックに関しては

よく考えられていると思いました。

アイテムによって武器と見た目が変わるので

複数ライダーで使いまわしも出来るし、

状況に応じて武器を使い分ける理由も出来て

良かったです。

リボルブオンもアクションに合わせて使ったり

アイテムを取り付けてカチャカチャしたくなる等

ベルトが欲しくなるような描写が

ちゃんと描かれていたのは良かったですね。

ただ、変身ポーズに関しては

決めポーズを取った後に

ベルトのボタンを押すシークエンスなのは

テンポが悪い挙句ダサく見えました()


ゲーム設定でのバトルや武器チョイスに関しては

物語が進むにつれて

描写されなくなったのが残念ですが、

本筋を進めていかなければならない都合上

ある程度は仕方ないかなとも思います。

この辺りは販促作品の性でもありますね。

結局皆固定のフォームばかりになったんで

少々味気ない感じになったのは

否めませんでした。

 

 

気になった点は、とにかく

キャラクターにスカした連中が多い事。

この点はサブキャラまで

そういった連中ばかりなので

慣れるまでかなりの時間を要しましたね。

現在の仮面ライダーシリーズは

キャラクターマーチャンダイジング商法を取っていて

キャラが噛み合えば噛み合うほど面白くなるんですが、

逆に合わなければ

見ようという意識にすらならないので

この辺りは好みがハッキリしちゃうかなと思います。

現に僕はリアタイ視聴時は7話でリタイアし

視聴再開まで1年かかりました。

 

 


また、ストーリーも

「令和ライダーにしては」

比較的まとまっているというだけであって、

気になる点自体は結構ありました。

特にバッファとタイクーン関連。

この2人はやりたい事の動機というか

結局何がしたいのかが抽象的過ぎて

いまいちよくわからなくて、

タイクーンが闇落ち~改心したくだりや、

バッファが味方になるあたりは

結構置いてけぼりを喰らいました。

この2人はメインで話を動かす事が多く、

特にバッファは

ジャマト陣営にいる期間も長かったので、

最終的にしれ~っと一緒に戦ってる様には

違和感が拭えなかったです。

 

主人公であるギーツもですが、

この点は一個一個書いてると

本当にキリがないので割愛します。

好きな人には刺さりますが

そうでない人には苦痛なだけなので、

手放しにこの作品を他人に勧め辛いのは

この要素があるからですね。

キャラ付けに関して言えば

令和作品で一番濃いので、人によって

好みがハッキリする作品かなと思います。

 

 


あと、音楽関連。

OPからヒーロー作品らしくなく

劇中で流れてもサッパリ盛り上がらなかったです。

また劇中BGMもお洒落な感じで

作風に合っていたかと言われれば個人的には謎。

佐橋俊彦氏の音楽自体は大好きなんですけど、

本作に関してはあまり好きではありませんでした。

 

 

 

まとめます。

 

トータルで見ればまぁOK。

 

 


これまでの令和ライダー作品は

何かしら気になる点が多すぎて

4クール最後まで

集中して見れない作品が多かったんですが、

ここにきてようやく

普通に楽しめる作品に出会いました。

 

個人的には本作にも気になる点もあるんですが、

この記事書いてる時点で

作品終了から2年以上経過していますが、

未だにプレバンで関連商品が発売しているあたり

人気の高さがうかがえるかと思います。

この点はCMD販促が上手く噛み合った結果でしょう。

 

 

令和ライダーシリーズの平均値は

年を重ねる毎にどんどん下がっていましたが、

過去作に比べれば全然視聴出来るレベルでした。

逆に言うとそれなりに気になる点もありますが、

最早ライダー作品共通の部分でもあるので

過去作を見てきた勢からすると

全然許容出来る範囲かなと思います。

 

 

人間側、運営側、ジャマト側と

ドラマが入り乱れて見応えもあるので

未視聴の方は中々オススメです。

 

 

 

 

個人的おすすめ回、というか

ナーゴ関連はストーリーや演出が光っていて

どの回も印象的でした。