ボルテスVレガシー 見ました。

 

国境を超えた奇跡。

 

 

 

良い所と悪い所が

ハッキリしてる。

 

 

作品なので見たからには

面白い面白くない等出てきますが、

端的に言うなら上の感想が出てきました。

言いたい事は最後のまとめに収めますが、

まずはいつも通り作品の内容に

触れていきましょう。

 

 

 

本作を見るにあたってまず思うのが

元作品へのリスペクトの高さ。

「実写化」という単語を

見事そのまま再現しています。

キャラデザだけでなく劇中BGMまで

しっかり元作品に寄せています。

個人的にちゃんと当時のあの音楽が流れていた事は

とても良かったです。

ボルトイン時にOPが流れた時は感動すらしました。*1

 

 

 

元のキャラデザに可能な限り寄せた

キャスティングも素晴らしく、

名前は違えどキャラは一緒という

不思議な状態で視聴してました。

特に大次郎はあの巨漢だけでなく

棒術の振り回し再現までしてくれて

面白かったですw

 

物語上目立つ事の少ない一平とめぐみも

存在感はしっかりしており、

一平の斜に構えた感やめぐみの忍者要素等

しっかり踏襲していました。

めぐみは初登場時の

木を模した機銃の再現までしてて笑ったわw

 

 

敵側のキャスティングも良かったです。

ハイネルはキャラが冷静過ぎる気もしたけど

今だとクールな指揮官の方が人気になるんかな?

 

ただ、ズールだけ名前も性格も何もかも

そのまんまなのは笑いましたがw

あと、カザリーンはただただエッッッッ!でした()

 

 

 

 

気になった点はテンポ。

原作1~2話をなぞっていますが、

1話23分程度と考えると2話分で大体46分。

映画の上映時間が約97分なので

ほぼ倍くらいの時間になっている訳ですが、

追加されているシーンが多い訳じゃなくて

元のシーンをほぼそのまま引き延ばしているんで

単純にテンポが凄く悪いんですよね。

特に物語的に一番盛り上がるであろう

母親の特攻シーンはマヂで擁護出来なくて、

ただただ「早く特攻して〇ね」と思ってました(酷)

 

 

他にもボルトマシンでの初陣や

ボルテスVに合体した後の戦闘等

メインで見せたいシーンのほとんどが

冗長化しているのでメリハリもなく、

全体的に間延びしちゃってるんですよね。

初陣に戸惑うメンバーの描写も

もうちょい会話の間を詰めるとか、

ダメージに怯む描写は分割で表示するとか、

もうちょい工夫して欲しかったかな。

 

 

 

お国柄や日本人の感性とは

少々違う部分もあるでしょうから、

その辺りは制作国の違いと割り切って

楽しむのがいいんでしょうけどね。

 

 

 

まとめます。

 

 

生み出された事に

意味がある作品。

 

 

 

47年前に日本で放送され、

その後フィリピンで大人気となったボルテスV

フィリピンの大きすぎる愛のもと実写映画化。

日本の一アニメ作品が国境を越え、

令和の今になって

よく世に出て来てくれたなというのが

とにもかくにもこの作品に対する気持ちです。

フィリピンの方々、よく作ってくれました。

 

 

原作を可能な限り忠実に再現し

リスペクトを持って

47年前の描写を最新の技術で作り上げている様は

アニメを実写化するうえで

一番大事な事だと思います。

フィリピンの方々はその部分を忠実に守って

作品を作ってくれたんだなというのが

伝わってきました。

 

 

ボルテスVという作品の魅力を

実写という別の切り口で見事表現しています。

気になら点もありますが、

アニメは国境を越えるというのを

証明した作品です。

興味のある方は是非劇場へ足を運びましょう。

 

 

 

個人的オススメシーン、

というより印象的だったのが

母親へのサプライズシーン。

本編より人間ドラマを更に描写していて

健一とめぐみの関係性に触れる等

結構気になる会話も多かったですね。

レガシーの本編を見たくなりました。

*1:庵野監督のシンシリーズで元曲をそのまんま流すのとは訳が違います。