劇場版 ポケットモンスター ベストウィッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒 見ました。

 

 

これでポケモン映画全視聴制覇しました。

 

 

 

まぁまぁ。

 

 

1本の映画として見ると普通って感じですが、

ポケモン映画として見ると他に比べて少々見劣りするかなって感じ。

 

 

 

ゲノセクトミュウツーというどちらも人間に作られたポケモンを、

一方は全てを敵と認識し、もう一方はポケモンだけを認める存在として

描いたのは面白いと思います。

その狭間である人間=サトシ達とどう心を通わせるかで物語が展開するんですが、

サトシ達レギュラー陣があまり本編に絡んでこないので

終盤のサトシの訴えなんかもそこまで響いてこないというか。

挙句、終盤のミュウツーゲノセクトに対してとった行動も突拍子があって、

制作側が伝えたい事なんかはわかるんですが説得力には欠けました。

この展開の結果、ポケモン双方同士で物語が完結しているというのも物足りなくて、

人間のポジションが非常に曖昧に見えてしまい折角の要素が台無しになっている印象。

正直サトシ達がいなくてもミュウツー単体で説得出来たんじゃね?

と思えるのは非常にマイナスです。

 

 

 

また、そもそもが7作目のデオキシスに似たような展開なのに

バトル要素がドラゴンボールばりの高速移動が大半であまり印象に残らないです。

ミュウツーのメガ進化も本作の見物の一つであるんですが、

メガ進化してゲノセクトとほぼ互角というレベルなので

要素としてはあまり活きていなかったですね。

自身が速すぎて周りの時間が遅くなるような描写はありがちとはいえ良かったですが、

ミュウツーといえばやはり特別感が強いので

もう少しミュウツー特有の強さなんかは見たかったところです。

そういう意味では神速のゲノセクトというよりも神速のミュウツーだった気がします。

 

 

ゲノセクトも赤ゲノセクト以外の個体は

物量があるとはいえ野生のポケモンに押され気味だったので

イマイチ強さや特徴が見えづらかったのもマイナス。

サトシと繋がりを持つ水ゲノセクトも帰りたいbotのようにしかなってなかったので

もう少し物語としての使い方を見出して欲しかったですね。

 

 

 

まとめます。

 

 

内容はいつも通りなのに見劣りする。

 

 

本作がBW映画最終作なんですが、

これの前作のケルディオでのサトシ達のポジションに物足りなさを感じていたのに

本作でもその不満があったのは素直に不満。

サトシに限らずアイリスやデントもほとんど傍観者ポジションになって

伝説ポケモンと絡んでいないのは拍子抜けもいいとこ。

 

要素としては好きだし物語がどう動くか楽しみながら見てたんですが、

全ての要素の説得力に欠ける全編通して物足りなさを感じる作品でした。

もう少し上手く料理出来たと思える部分が多いので

全体的に勿体なかった作品ですね。

 

 

 

個人的オススメシーン・・・というより、

思ったよりも野生ポケモンの描写があったのは意外でした。

謎のオーダイル推しのおかげで

正直オーダイルが一番輝いた作品という印象が残ってしまった(爆)