ポケットモンスター めざせポケモンマスター 見たのでアニポケまとめ。

 

 

26年間ありがとう。

 

 

 

めざせポケモンマスター単体として見ると

非常に無難な出来でした。

1クールの作品として可もなく不可もなく

ただただ並という感じ。

しかし、ここに数年の思い出補正が積み重なる事によって

最強に感動する作品と化します。

 

 

 

基本的にサトシとポケモン達の交流がメインとして描かれています。

そこにシリーズ最終章という特別感はほとんどなく

ただただこれまでと同じような展開で進んでいきます。

ただ、これまでのようなゲストキャラがいない為

本当にレギュラー陣とポケモンとの交流のみとなっているので

ポケモンと触れ合う時間が非常に長いです。

 

本作のサトシはこれまでのサトシの集大成となっているので

子供っぽい要素はありつつもどこか大人びた余裕があって

チャンピオンとして達観した性格となっています。

 

 

 

この要素に加え

1話から出てきているラティアスが主軸となって

本作のまとめに入ります。

シリーズのまとめ役としてラティアスが選ばれたのも

当時からシリーズを見ている身としては

ある程度納得の選出と見る事が出来ました。

 

 

ただ、本作のラスボスポジが

ポット出のポケモンハンターというのは非常に浅く感じました。

これがDPのJのようなキャラだとまだ良かったのですが

今回のハンターは非常に魅力のないキャラでした。

 

それこそDPのタクトもそうですが、

この辺のアニポケの終盤の敵役って

魅力ある存在が少なかった気がします。*1

これまではシリーズとして続いていく為に

ライバルがそのポジションを担っていて、

そのライバルとの関係性が取り立たされたり

ライバル以外のキャラが

ポケモンリーグのストッパーとなっていましたが、

本作だと明確な敵キャラがロケット団しかいなかったので

どうしても今回のハンターのような

ポット出キャラを出さざるを得なかったのでしょう。

 

ただ、本作でサトシの旅が終わる事を考えると

何か特別な動きというか存在が出てきて

物語として締めてくれても良かったかなと思います。

例えばロケット団のサカキとは

結局ミュウツー我ハココニアリ以外で

対峙していなかった(筈な)ので

今回で何かしらドラマがあるとかね。

 

 

シリーズ最終章という事で

初期面子で旅を続けるというのが素晴らしい。

カスミとタケシがサトシとまた並んでいる姿を見れるだけで

古参ファンとして非常に喜ばしい事でした。

また、1話だけとはいえデントが出てきたり

可能な限りファンサービスをしてくれていました。

個人的にはアニポケではハルカが一番好きなので

声無しでもその姿を出して欲しかったですね。

 

 

また、これまでのサトシのポケモン達が

可能な限り出てきたのも嬉しかったです。

これはOPの映像もちょくちょく変えていて

OPからテンションが上がる構成になっていました。

 

 

ただ、本作を通しで見ると

テンポが悪かったり作画がイマイチだったりと

気になる点も多かったです。

これは、ピカチュウニャースと行動を共にするといった

過去で同じような話がある場合は特に気になりました。

また、バトルシーンが少なかったので

ポケモンのウリである戦闘の見応えはあまりなかったです。

まぁ、本作はバトルよりも

ポケモンとの交流がメインとなっているので

バトルシーンが少ないのはある程度仕方ないと思いますが、

サトシやロケット団ポケモンオールスターズを

もっと見たかった気持ちはありますね。

 

 

 

まとめます。

 

 

エモエモのエモい作品だったけど

正直もう少し特別感が欲しかった。

 

 

 

劇中の彼らからすると別に何も終わっておらず

これからも旅や日常が続いていくので

今回のような締め方でも良かったとは思います。

1話で出たホウオウを安易に出さず

これからもこれまでと変わらず旅を続ける描写で終えたあたりに

制作側の意図が見えてきます。

 

 

ただ、視聴者側からすると、

26年間続いてきたサトシとピカチュウの旅が今後見れない

=本作で完全に終わる事になるので、

その点を考えると

作品として締めの特別感は欲しかったかなという感じです。

とはいえ作中の節々で

こちらの涙腺を破壊しに来るシーンは多かったですけどね。

 

 

 

これは26年続いたアニポケを

どこまで追って来たかによって比例して感情が上下するので

一口に良かった悪かったと決め辛いですが、

サトシとピカチュウを始めとする

アニポケ世界の全てが今回で締めくくられ、

シリーズとして今後見れなくなるというのは

非常に悲しい気持ちです。*2

 

 

ただ、マスターズエイトを終えた時点で

シリーズとしてのまとめに入っていて、

これ以上明確に歳を取らないサトシを主人公にして

物語を広げるのに限界も感じていたので

今回で締めとしたのは潔いとは思います。

 

 

アニポケ自体は新シリーズとしてこれからも続いていきますが、

やはり初期から見ている勢としては

サトシとピカチュウが織りなすあの世界観が終わるというのは

ポケモンの歴史の一つの終焉を感じます。

これからはテレビはおろか

スクリーンでも見る事が出来ないと考えると、

これまで自分の中で続いてきた

アニポケのルーティーンが終わる事になるので

その点は非常に悲しいです。*3

 

 

ただ、いつまでも過去に囚われず、

サトシとピカチュウのように

未来に向かって物事を楽しむ姿勢は

いつまでも忘れないでいたいところです。

 

 

僕という人間を形成するうえで

ポケモンというコンテンツは非常に大きいですが、

アニメの存在はゲームと並んで特に大きかったです。

26年間楽しませてくれて本当にありがとうございました。

 

 

 

個人的オススメシーンはコレ。

一番涙腺を刺激したのはここでした。

 

*1:タクト=敵ではないですが・・・

*2:新シリーズがどうなるかは抜きにして。

*3:新シリーズがどうなるかは抜k(ry