今年はポケモン映画やるのかなぁ。
ケルディオを主人公として見るならそれなりの良作。
突然ですが結論はコレ。
世間では色々言われてる本作なので少々不安だったんですが、
見てみると評判の割には結構楽しめました。
雪や草原の描写が非常に綺麗でしたね。
本作はケルディオのキャラクターを受け入れられるかで評価が分かれると思いますが、
個人的にはこれまでのポケモン映画キャラに比べたら
全然受け入れられるレベルの性格でした。
ただ、最後3闘にも何かしら謝罪的なのは欲しかったかなぁ。
ずっとゲストキャラを演じてきた彼女ですが、ようやくメインキャラに昇格しました。
ただ、演技はそれなりだったかな()
3闘ですが、皆キャラがたっていて非常に〇。
正直ゲームでは他のポケモン達に埋もれてキャラが没個性的な印象なんですけど、
本作を見てもっと愛でたくなりました。
出来れば彼らとキュレムとの関係性や過去の接点が描かれると
ケルディオへの説得力が増してなお良かったかなと思いますが、
尺を考えるとまぁ仕方ないかなという感じですね。
尺が短めの割にはストーリーは突っ込み所がちらほら。
まず、キュレムが問答無用でケルディオに固執した理由は少々弱いと思いました。
キュレムの意志があまり描かれていないので問答無用でケルディオを襲った挙句
ケルディオが真相を告白したら知ってたわ発言されても「???」って感じで。
また、設定変えるのは仕方ないと思いますが、
本作のキュレムは単体でホワイトキュレムとブラックキュレムを行き来出来るので
万能っぷりが凄いというかチート感全開というか。
ぶっちゃけこのキュレムの立ち位置が個人的に一番疑問でした。
人間社会に破壊と混乱を及ぼしたりしているので、*1
もう少しこの辺りがハッキリすればもうちょい評価上がってたと思います。
ぶっちゃけ映画のレックウザやディアルガ、パルキアばりに迷惑な存在だったんですが
キュレムの方が喋ってコミュニケーション取れる分タチ悪いです(爆)
もう一つが、サトシ達メインキャラ達の立ち位置。
本作はサトシ達がケルディオと一緒にキュレムの所に行くだけな挙句、
道中デントとアイリスは囮役で全く絡まないのでケルディオとの関係性が非常に低い。
アイリスはいきなり飛行船を操縦し出したりデントは鉄道運転したりとやりたい放題。
サトシが一番ケルディオと接してたのに見せ場が無い為にほぼ印象が無いので
その流れでケルディオがサトシ達の前で覚悟を決めるのはご都合主義全開でした。
ぶっちゃけこの作品、サトシ達いなくても成り立ちそうなのが
一番世間の評価を下げているポイントだと思います。
サトシ達のポジションを野生のポケモン達に置き換えても成り立ちそうなので
尺をもっと下げたら短編とかに出来そうなあたりが
余計にマイナスと感じる点ではないでしょうか。
ちなみに本作はロケット団の出番が全くありません。
ただ、ロケット団は映画だと本筋にあまり絡んでこないので
本作の尺を考えたら別に出なくて良かったと思います。
まとめます。
評価自体は前述した通りで、
ケルディオというキャラを受け入れられるかで変わると思います。
サトシ達の立ち位置が普段と少々違うので物足りなさを感じる人もいると思いますが、
個人的にはいつものポケモン映画という感じで最低限は楽しめると思います。
ただ、本作が15周年記念超大作と銘打ってる事をふまえると
少々肩透かしを喰らうカモ。
一応本作の尺を考えたら短い時間の中で
詰め込めるところは詰め込んではいるんですが、
大体がこれまでの映画の流れ通りの展開なので
その為物足りなさも増しやすいように感じました。
製作順通りに見ていくと評価が下がりやすい印象なので、
ポケモン映画に触れていない人や久しくポケモン映画を見ていない人に
丁度いい立ち位置の作品だと思います。
個人的オススメシーンは終盤のケルディオVSキュレムのバトルシーン。
本作はバトルシーンが結構見応えあって良かったです。
*1:街が破壊されているのに野良の描写が何もなかったのもマイナス。