毎日朝ご飯食べてデリシャスマイル~♡しながら見てました。
キャラクター最高、他は中の下。
本作はキャラクターが皆可愛く見ているだけで幸せでした。
特にここねのキャラが個人的に大当たりで
もう本作はここねを生み出しただけで大勝利なくらいです。
本当にありがとうございました。
一生推しでいます。
また、大人キャラであるローズマリーが
非常に良いキャラ&良いポジションでした。
最初はオカマキャラがメインキャラというのは
世間に受け入れられるのかと心配でしたが、
非常に素晴らしいキャラと立ち回りで
物語に華と説得力を持たせてくれました。
この作品はマリちゃんがいないと成り立たないくらいだったので
彼の功績は非常に大きいと思います。
反面、他はイマイチで、
特にストーリーの積み重ねが上手くいっていなかった印象です。
ジンジャーやデリシャストーンの謎、ゴーダッツの正体等
謎の部分の複線張りと繋ぎが
魅力的に描かれていなかったのが致命的で、
4クールという長丁場を
物語で興味を惹く内容には出来ていなかったです。
終盤に至るまでの積み重ね=キャラクターのセリフの重みや
行動の説得力等がほとんど見受けられず、
王道作品の流れ上
そうならざるを得ない状況になっているという印象が
どうしても拭えなかったです。
また、キャラデザは良かったですがキャラ扱いはイマイチで、
特にナルシストルーやセクレトルーの食に対する葛藤は
もっと大事に取り扱って欲しかったです。
中でもセクレトルーが食に対してあれだけ匂わせをして以来
ゆいもずっと彼女に絡んでいたのに
セクレトルーが最初に心を開いたのが
全く関係ないここねの母というのはちょっと微妙でした。
神の舌の持ち主という説得力を使うのなら
もっと事前に彼女達を物語に絡めて欲しかったです。*1
どちらの敵キャラも、
純粋な悪役キャラとして見ても
昨今のプリキュアシリーズでよくある改心するキャラとして見ても
中途半端でした。*2
メインキャラの話もイマイチで、
ゆいは見た目も中身もガッツリ女の子だったのに
スポーツが得意というのはギャップを感じて凄く新鮮でしたが
それが活かされる話もなかったし、
らんも個人回は似たような話が非常に多く
内面的な魅力や成長をあまり感じなかったです。
これは物語が始まった序盤あたりは感じなかったんですが、
話が進むにつれてキャラクターが
どういう人間かわかってきた中盤以降から
特に顕著に感じた部分でした。
キャラクターの内面の広がりが少ない為に
キャラクターの成長を見て取れるシーンがほとんどなく、
毎話似たような話が続いている印象を受けました。
唯一ここねは話の積み重ねから一番成長が見て取れたキャラでしたが、
メインであるゆいやそのゆいに好意を寄せる拓海等、
もう少し主軸の話もしっかり育んで欲しかったです。
ゆいの「ご飯は笑顔」という精神も
どうせなら取り上げるテーマに合わせて
様々な答えを出して欲しかったですね。
食というのは人が生きる為には必要不可欠なだけでなく
人の数だけ答えがあるので折角ならもっと取り上げて欲しかったかな。
ゆいのおばあちゃんの教えだけが浸透し過ぎていて
後半はちょっとカルトっぽい印象を受けてしまいました。
結局過去作のプリキュアシリーズ内で扱った
単発の料理話にちらほらあった結論になったのは、
折角一つのテーマとして取り扱った本作の良さを
活かせていないように感じました。
ここは駄目と言うよりも勿体ないという印象です。
戦闘シーンも印象に残るシーンがほぼありませんでした。
個人技は特徴的で面白くはありましたが、
毎度同じ展開で放たれるので飽きが早く、
アクションの動きも少なかったので
4クールあったのに印象的なシーンはほとんどありません。
また、キュアフィナーレの必殺技バンクは中割りが少ないのか
ところどころカクついて見えるのも気になりました。*3
また、昨年のトロプリの感想でも書いたんですけど、
最終決戦の時だけ作画が凄くなるの、やめて欲しいです。
本作は本編を見ててもアクションシーンで動ける伸びしろはあったのに
最後の最後になるまで動かなかったので、
そのフラストレーションを「最後にだけ」解放されるのは
逆にフラストレーション溜まります。
また、同じ人が担当してる分仕方ないとも思いますが、
昨年の物と構図くらいは変えて欲しいです。
あと、これは本作に限った話ではないんですが、
強化アイテムの必殺技枠は最近見た目が変わる傾向にありますが、
見た目が変わる意味合いをもう少し出して欲しいところです。
チェンジして即技ブッパして終わるので
今のところテンポが悪い事しか印象に残りません。
尺がこれに費やされるなら
この時間をもっと他の要素に使って欲しいもんです。
折角凝ったデザインの服装になっているのに勿体ないです。
まとめます。
幼児向けとして安定はしてるけど
4クールものとしてみるとイマイチ。
おそらく余計な点を剥ぎ取ってまとめたら
本作は2クールでも余るくらいの内容の薄さだと思います。
恵まれたキャラクター達だったのに
そこからの広がりが少なかったのがマヂで滅茶苦茶勿体なかったです。
一応取り上げたテーマや
それを胸に生きるキャラクター達は皆活き活きとしていて
女の子が楽しめる要素は備わっているので
作品としての一定の安定感はあります。
そこから更にもっと踏み込んで爪痕を残して欲しかったんですが、
そういう意味では少々勿体なかった作品でした。
本作が終わった事実や自分の中での評価等、
色んな意味で泣きながらこの記事書いています。
う~ん・・・
プリキュア、というか幼児向け作品のレビューって難しいですね。
メインターゲット層は子供なので
子供が満足して見ていれば問題ないし
難しく捻くれて書く必要もないんでしょうが、
歴代から追って見てる一視聴者としては
どうしても気になる点が出てきてしまいます。
ただ、これは僕が感じた印象ですが、
本作からは現場の伝達というか
クリエイター達の意志疎通がうまくいっていないのかな?
という印象を受けました。
サーバー攻撃を受けて放送に遅延が発生したり
季節のエピソードがズレ込んだりと
帳尻合わせなんかも大変だったとは思いますが、
素材が非っっっっっ常に好みだっただけにちょっと残念でした。
とはいえプリキュアシリーズの中に
新たなテーマを取り扱った意欲作でもあるので、
未視聴の方は歴史の一つとして是非ご覧下さい。
個人的オススメ回はここね関連全て。
芙羽ここねをこの世に生み出してくれてありがとうございます(爆)