友人に勧められて視聴しました。
良くも悪くもいつものラブライブ。
要素的には従来のラブライブとほぼ一緒なので
目新しさや印象的な物はそこまでなかったですが、
これまでのラブライブ作品で個人的に気になっていた点がかなり改善されていて
今まで見たラブライブシリーズの中では非常に見やすくなっていました。
本作はこれまでのラブライブシリーズと違って
メインキャラが9人から5人と少なくなりました。
これまで9人という人数の多さのせいで
扱いが邪険になったり空気になっていたのが個人的に気になっていたので
この点が改善されたのは良かったですね。
人数が少なくなった事で場面やライブでの賑やかさは多少減りましたが、
逆に画面がスッキリして視覚的にも見やすくなりました。
これまでは9人の描写を描かなければいけなかったのが今作でおよそ半分になったので
その分5人の心情に注力出来るようになったので良かったかなと思います。
人数は減りましたがその分のセリフは5人に割り振られていて
ガヤガヤ感自体はそこまで減っていなかったので、
やはり主要人数はこれくらいで充分かなと思います。
また、本作は主人公であるかのんが常識人に描かれていたのがかなり好印象でした。
これまでの主人公はどこか頭がアレなところがあって
苦手だったり気になる点も多かったので、
そういう意味では全編ストレスなく見れて良かったです。
これまでの主人公と違った魅力や物語を引っ張る力を持っていて
本作では一番好きなキャラでした。
ライバルポジションであるサニーパッションが早々に一緒に行動するので
これまでと違った存在であったのも特徴的でした。
扱いとしてこれまでのライバルキャラも同じような事はしていますが、
本作はスクールアイドルとして始まったばかりのLiellaの実質的な先輩として
これまでと違った立場で主人公達を見守ってくれていて好印象でしたね。
ラブライブのウリであるライブシーンですが、
本作はかなり高水準に出来あがっていて視覚的満足度が凄かったです。
曲も聞き心地の良いものが揃っていました。
ただ、話にリンクしてどの曲も元気の出る明るい曲調が多かったので
何か特徴的なものは欲しかったですね。*1
実際、ライブシーンとして流れた挿入歌で印象に残った曲は特にないです。
気になる点というか、
冒頭にいつものラブライブと書いた通り、内容は本当にいつものラブライブなので
もうちょっと新鮮味が欲しかったですね。
すみれのキャラクターとポジションも蓋を開ければµ'sのにこに近かったので
もうちょっと変えて欲しかったです。
千砂都のキャラも幼馴染キャラとしては非常に重くてちょっと怖かったですw
また、生徒会長ポジションである恋の話は少々ダレてしまいました。
廃校要素がこれまでのシリーズとは違った塩梅で取り扱われていて
その扱い具合は非常に良かったんですけど、
恋のキャラとしては生徒会長ではない顔の方が見たかったですね。
序盤はそれこそµ'sの絵里と同じような印象だったので。
そもそもこういった廃校、生徒会長、
幼馴染、アイドルや業界に詳しいネタポジションキャラ等は
ラブライブの要素というかお約束的な部分なので
そこにケチを付ける事自体が間違いな気もしますが、
さすがに同じような展開を続けて見させられると飽きてしまいます。
何か違った要素が欲しかったですね。
例えば、キャラとしては僕は苦手でしたが、
可可のようなキャラは新たな立ち位置として新鮮で
その可可が物語の舵取りをする序盤は見ていて面白かったので
そういった物語展開に特化していても面白かったカモしれませんね。
まとめます。
いつものラブライブだけど
今まで見た一期の中では一番良き。
シリーズとして必要な要素をしっかりと入れて安定した出来に仕上がっています。
映像も綺麗でライブシーンも見応えがあり、
キャラも皆良い子で主要人数が5人と減った分掛け合いも多くなっています。
特に本作は公式カップリングを匂わす場面が増えているので
キャラ推しもし易い作品となっています。
内容自体はラブライブシリーズ共通の要素が多いので
過去作を視聴していると目新しさも少なく
キャラデザの違いもあるので賛否は出るでしょうが、
シリーズとして抑えるべき点はしっかり抑えているので
未視聴の方は中々オススメです。
個人的オススメシーンは最終回のラストシーン。
ぶっちゃけ印象に残った回は全編通してそこまでなかったんですが、
これまでお約束的に上手くいく展開が多かったラブライブシリーズの中では
真逆の終わり方をして、2期への期待値が上がったシーンでした。
また、歌って競う事の意味をかのんが知る事が出来た良いシーンだったと思います。
*1:折角のラップも思ったほどラップ要素なかったので。