機界戦隊ゼンカイジャー 見ました。

 

 

スーパー戦隊45周年おめでとう。

 

 

世界観◎。

 

 

様々な平行世界という要素を見事に合成し

実に独特でカオスな世界観を成しています。

主人公以外がキカイノイドという人間じゃない点も

始まる前はどうなるかと思いましたが、

蓋を開けてみれば違和感もなく結果的には面白い試みと思える出来でした。

 

 

物語的にはギャグ要素が強いのに見始めると変に感じない

絶妙なバランス感が最高でした。

シリアスな要素も(多少)あって

ギャグ一辺倒になっていなかったのも良かったです。

ツッコミが不在気味でしたがそれでも受け入れて見てしまう

謎の力がありましたねw

 

 

カオスな世界観に合わせてキャラクターが皆個性的でした。

人間キャラが非常に少ない作品でしたが、

メインどころのキャラは皆癖があり物語を引き立ててくれました。

 

ステイシーは出てきた次の回で更にアクの強いゾックスが出てきて

中盤まではかなり押され気味でしたが、

物語は彼の動向がメインに取り上げられる事が多かったので

彼の行く末が気になるストーリー作りになっていたのが良かったです。

ステイシーはヤツデを中心に人間模様が丁寧に描かれていたのが印象的でした。

 

ゾックスに関してはこれまでのライバルキャラとはまた違った立ち位置で、

主人公サイドと共存しているけど

完全に介人と同調している訳ではないポジションが良かったですね。

また、演じる役者のイケメンな顔立ちに反してキャラが濃く、

変な事をしてても何故かキャラとして成立しているのが面白かったですw

余談ですが、僕はゴールドツイカ―一家が

カラフルにて皆とご飯食べてるシーンが好きでした。

 

 

戦闘シーンは中々良かったと思います。

ガオーンがゴツいガワで滅茶苦茶派手に動いていたのが特に印象的。

アクターの人凄い。

 

他にはマジーヌの魔法等個性的なモノもありましたが、

ロボ戦も全シーンがCGのゼンリョクゼンカイオー等

新たな試みも見えて挑戦的な部分も多かったです。

僕はゼンカイジュウオーのド派手な一斉射シーンが好きでした。

 

 

 

戦隊45周年記念作品という事で歴代の戦隊要素もありますが、

敵として偽が召喚されるシーンは見ていてあまり良いイメージはなかったです。

偽物として言及されているとはいえ現行のヒーローにボコられるのは

見ていて気持ちいいものではなかったですね。

 

過去の戦隊デザインを様々なモチーフにしていたのは中々良かったです。

当時の作品の空気感を知るうえで最低限クラスの要素だったので

現行の邪魔をし過ぎていないあたりはバランス良かったと思います。

 

 

 

物語的には父親側はかなりドラマがあってピックアップされていたのに

母親の要素がかなりあっさりしていたのは残念でした。

最後は尺が足りなくて急遽再会出来た感が凄くて少々味気なかったです。

 

 

 

また、最終決戦は敵側があまり強くなかった印象。

そもそも本作は敵キャラの数自体も多くないので

敵勢力自体にもう少し強さがあった方が良かったと思います(特にボッコワウス)

 

また、神様云々の要素は個人的にはあまり受け入れられてなくて

終盤あたりは少々もやもやしながら見ていました。

 

 

まとめます。

 

 

個性的で挑戦的。

 

 

同じような要素を含みながら

毎年新たなヒーローを生み出しているスーパー戦隊シリーズですが、

45作目にして新しい方向性の戦隊を世に出して来ました。

作風がぶっ飛んだ世界観に振り切っているのに

ちゃんとヒーローしている塩梅が実に絶妙で、

真面目にギャグしているので安心して見れるし受け入れる事も出来ました。

 

個人的に4クールモノって絶対どこかでダレるんですけど、

本作は毎週飽きが来ずに見続ける事が出来ました。

数々の挑戦的な要素を取り入れつつ作品として確立されていて

印象的にも良かったです。

 

大人も子供も楽しめる良い子供番組だと思うので

未視聴の方はオススメです。

 

 

 

個人的オススメシーンは毎度世界が侵食されつつ

その世界観に適応している皆の様を見るのが楽しかったです。

テニスしたりうどん作ったりしたのが印象深いですね。

 

物語的にはハカイザーとの最終戦である40話が印象的でした。