大分抑えてるつもりですが結構辛口です。
1期から全体的に失速。
1期は比較的楽しめたんですが
2期は全体的に評価が下がりました。
特に物語に関しては1期以上に突っ込み所が満載で
まともな視点で見る事が出来ず、
見てる時も見終わった後も
終始「???」状態でした。
物語の起承転結で言うと
・起が急
・承と転の部分がすっからかん
・結の説得力だけハッキリしてる
ので、伝えたい事なんかはかろうじてわかるんですが
どうもちぐはぐな印象を受けるんですよね。
一応1話1話単発で見ると
100歩譲って許容範囲内というか
まだ好意的に受け取れる内容なんですが、
この作品は1期からずっと地続きの物語なので
「ラブライブサンシャイン」という
一本軸の物語という観点で見ると破綻してます。
ぶっちゃけ作中でのラブライブっていうカテゴリーが
どれほどの重みのあるイベントなのか
よくわからんのですよね。
特に今回はµ'sの頃とは
スクールアイドルのレベルも数も桁違いで
「質が求められる!」と劇中で言われているのに
そこの描写がほとんど描かれない。
更に今回は廃校問題が長く関わってくるので
話が進めば進むほどどちらの説得力もなくなっていき
曖昧な流れのままどちらの話も終了したな
という印象です。
例を挙げると、Aqoursが1期でチーム登録した時点で
スクールアイドルの数が
5000チームほどいるんですが、
2期最終話でAqoursは優勝してるので
1年経たずに5000チームの頂点に達してる訳です。
始めたばかりの急ごしらえチームで
そんな事出来ます?
アニメだからとかじゃなく、劇中で登場人物から
「今のラブライブはレベルがダンチなのよね」
「ラブライブは遊びじゃねぇ!(#゚Д゚)」
とほぼ毎話言われてるのに、
ブレブレなので、優勝しても
「あーストーリーの都合上優勝するよね」って感じで
感動も何もあったもんじゃないです。
最終話で優勝旗が海辺に刺さった状態で始まった時
開口いきなり突っ込んでもうたわ(困惑)
ぶっちゃけ今回の話の流れを見てると
ラブライブ優勝させずに廃校阻止成功の方が
物語的に良かった気がします。
ストーリーがそんな感じで滅茶苦茶なので
その上を歩いているキャラクター達は
言ってる事ややってる事がブレブレで
何の説得力もない。
特に物語の舵取りをしている千歌の主張が
最後までよくわからなくて
一貫性がなかったり終始迷走してる印象があり、
見ててあまり魅力を感じなかったです。
ただ、どちらかというと
千歌にだけ判断や重荷を背負わせ過ぎで
主役とはいえ
ある意味可哀想な役回りだなとも思いました。
メインキャラクターが他に8人いたのに
何人か存在意義がなく
死んでるキャラがいた印象です。
キャラの話が出たのでそのまま書きますが、
各キャラの立ち位置や性格も
1期に比べて悪化した気がします。
例えば花丸は僕の中で
1期は凄く可愛い雰囲気を纏った
控えめで大人しいキャラだったのに、
今期ではズラズラ言うだけのただのデブ
で終わってしまいました。
また、僕は割と果南が好きだったんですが
果南って1期の頃からそれっぽい事は言うけど
自分で何かしたシーンが皆無で
口だけキャラという印象が
凄く強く残ってしまいました。
推しにしようとしたキャラを
公式から否定されるとは思ってなかったです。
他にも曜が水泳部と掛け持ちと言いつつ
水泳部描写が一度もなかったあたり
設定の取捨選択が出来てなかった感じが凄くします。
書いていくとキリないですが。
あとこれもストーリーの部分に絡む事なんですが、
Aqoursって学年毎の特色がほとんどない
まま終わった印象です。
特に3年生って
折角スクールアイドル経験者だったのに
それらしい事何もしないまま終わった気が。
例えば6話のバック転も
わざわざ千歌にやらせなくても良かったと思いますし、
させるならさせるでもうちょっと3年生が
アドバイスなりなんなりして千歌や他のメンバーに
寄り添ってあげれば良かったと思います。
6話は千歌の普通コンプレックス脱却という話なのも
理解してますが、
無理に引っつけなくて良かったんじゃない?
尺の都合とか言うのなら
直前の犬回とかいらなかったんじゃない?
って感じです。
1~3年生合同の各ユニット描写もなかったので
キャラアニメとしての魅力も増えず
中途半端感が残りました。
極め付けがこの2人。
サブキャラ大好き人間の僕としては
今回のセイントスノーを絡めた物語は
嫌いじゃないですし
展開上納得出来る部分もあるんですが、
本筋のAqoursの面々で
描写不足に感じる部分が多かったので
そこをサブキャラ2人に
尺を(2話も)割いてまでして
やる必要性があったのかと思うと正直疑問です。
むしろ、
・9人もメインキャラいるのに
サブキャラ絡めないと物語展開させられないの?
・物語も佳境に入ってきてるのに
今更そんな尺に使っていいの?
等、展開に対しての説得力を
積み重ねられていない印象でした。
(1期や劇場版といった前後の展開を考えると
あまり上手くいった感じでもない)
別にストーリー展開させる為に
サブキャラ使うのは正しいんですけど
それにしては使い方が下手くそ過ぎます。
セイントスノーに関しては
物語の突っ込み所書くだけで
凄い文章量になるので割愛しますが、
ライブでの即堕ち2コマなんかは
それまでの積み重ねも相まって
不謹慎ながら爆笑してしまいました。
しまいには最後は11人でライブしてますし
脚本にしても演出にしても不可解な点が多過ぎます。
あと最終話。
ラブライブシリーズは最終話で
必ずツッコミ所を
作らなければいけない法則でもあるの?
僕も一応それなりの数の作品を見てきた方だと
自分では思ってますが、
あの最後のシーンほどツッコんだ作品は
過去にありませんし
何回見ても大爆笑してしまってます。
いつの間にかズタボロに書いてるのに気付いたので
良かった点を一つ。
〇WONDERFUL STORIESが
めっちゃ良かった
最終話EDで流れたWONDERFUL STORIESが
歌詞やライブ演出含め凄く良かったです。
ぶっちゃけ2期に入ってから曲の個性が埋没気味で
耳に残る曲がなかったんですが
この曲だけはAqoursが積み重ねて来た事や
千歌の気持ちを感じ取れるパワーがありました。
逆に物語の部分でもう少し説得力があれば
もっと感動出来たと思うので
見方を変えれば良かったと同時に
残念な部分でもありますが、
この曲はそういった部分をあまり深読みせずとも
感動させられるパワーのある曲でした。
他にも書きたい事は山ほどあるんですが
ここらでまとめます。
キャラアニメの中では物語を重視しているのに
その物語の運び方が突っ込み所満載、
結果キャラの魅力も中途半端で
製作側が何を魅せたかったのか謎です。
これ1期の感想でも書いたと思うんですけど
2期でもこの感想のままなのは
正直どうかと思います・・・orz
僕はラブライブは無印1期が一番印象に残っていて
2期は記憶がほぼ皆無、
劇場版は観に行ったしブルーレイも買いましたが、
今回折角物語の舞台を変えて
µ's時代から5年以上後という設定にしたのに*1、
µ's時代とストーリー展開が結局同じような感じ
だなという印象でした。
脚本書いてる人が一緒なので
結局同じような展開になったのかなという感じです。
折角調理材料を変えて制作された作品なのに
結局µ's時代と同じような話の構成になったのは
ちょっと拍子抜けでした。
ぶっちゃけ「ラブライブ」という概念が
物語で邪魔してる感があります。
物語にこれだけ取り上げるなら
もうちょい構成を考えて欲しいなと思いました。
僕は今年の冬に2期を見た時に心折れて
上のような記事を書いたんですが、
その時に抱いた感想を覆せず
そのまま物語を終えた感じです。
凄く酷い書き方をすると案の定かといったところ。
今月に1期を見返した時は
当時見た時より割と見所あった感じなので
今では余計に残念感が残ります。
沼津旅行もして作品やキャラに愛着が湧いてきた矢先の
視聴感想だったので
色々と気になる部分が多かった作品でした。
個人的オススメ回は4話。
ダイヤはAqoursに加入してから
好印象なシーンが多くて
今では比較的好きなキャラです。