ここ数か月の中で読んだ漫画の中では一番面白かったです。
11歳の夏にある人を殺した5人の幼馴染達は
その遺体を山中に埋め、
秘密を守り抜く儀式を毎年行っていた。
それから5年後のある日、
死体を別の場所に移す事を思いついた一行は
死体を掘り出そうとするが、
死体は既に何者かによって掘り出された後だった。
そして死体の代わりに落ちていた携帯電話からの呼び鈴が
悪夢の始まりだった・・・
まず一言。
読みやすい。
当たり前のようで非常に重要。
少ない巻数(7巻)ながらもまとまっていて
読みごたえのある内容です。
話はサスペンスですが謎の部分もあまり難解ではなく、
登場キャラの人数も少ないのでサクサク読む事が出来ました。
イラストも可愛い感じで結構好みでしたね。
ヒロイン2人が可愛かったです(*´ω`*)
テーマは罪と罰モノですが
少年誌にしてはそのメッセージ性がしっかり描写されてて
いい意味で意表を突かれました。
(少年マガジン産の漫画はここ数年あまりいいイメージがなかった)
割とベタ褒めですが気になる点も。
ネタバレになるのであまり書けないですが、
最後はちょっと丸く納まり過ぎのように感じました。
主要キャラ達が未成年という事もあるとはいえ
あそこまでハッピーエンドになったのはちょっと拍子抜けでしたね。
ある意味少年漫画らしいとも思いましたが・・・
あとは「俺達仲間だろ?」的なノリがずっと続くので
もう少しそれぞれの関係性に亀裂が入ったりしても良かったかなぁ。
小競り合いなんかは何度かありましたが大体その話内で和解するので。
物語の波に比べてキャラ達の絡み合いはマイルドでした。
なので真犯人暴露の時も
ハラハラ感はそこまでなかった気がします。
基本皆いい奴というか優等生なんで
見てて安定してるというか面白味が薄いというか・・・
気にならないといえば気にならないですけどね(´・ω・`)
何はともあれ、思春期ならではの葛藤や
男女の友情、性も絡めて読みごたえのある作品でした。
よく10巻以内で面白い漫画ない?とか言いますが
これはオススメ出来る作品と思います。
個人的に印象に残ったのは最終夜。
犯人が出所する際に話した内容が印象的でした。