久方ぶりのアイドルマスター。
ド安定。
アイドルに憧れるキャラクター達が
アイドルになる為にキラキラするという
実にアイマスらしい作風でした。
キラキラする為には楽しいだけじゃなく
苦しい事や逆境も乗り越えてこそアイドルという点も
しっかり描かれています。
逆境も最初はレベルの低い事から
売り込むにつれて段々と規模が大きくなったり
各々が抱えている事柄が物語と連動したりと
身の丈に合った事件ばかりで
ある意味安心感もありました。
そういう意味ではアイマスにしては
ライトな内容でしたね。
まぁ本作は1クールなので
あれ以上広げられなかったというのもありますが・・・
今回メインとなるキャラはミリオンライブのキャラ達で
実に様々な性格のキャラクターが出てきます。
個性の塊で皆が皆向かう方向が自由なんですが、
シアターからの新人アイドルデビュー
という点だけは共通しているので
結構協力的というかライバル感もあまりなかったです。
この辺りは作風というか
過去の反省もあるんでしょうが、
なくても問題ないので別にこれでいいと思います。
765勢は先輩、レジェンド的な立ち位置で
あまり前には出てきませんでした。
僕は765時代からのアイマスPなので
やはり765勢を特別扱いしがちですが、
あまり彼女達を前面に出すとミリオン勢が死ぬので
この辺りはバランスが難しい中で
よくやってくれたという印象です。
本音を言えば担当である響を筆頭に
最前線で輝いている彼女達をもっと見たかったですが、
彼女達の物語は劇場版で綺麗に描き切ってくれたので
今回のような出番でもそこまで文句はなかったです。
765アニメから劇場版を見て以降だと
色々とニヤッと出来るシーンもあったりで
ファンサービス的な意味では充分でした。
春香のレジェンド感が凄まじかったですねｗ
非常に多いキャラクターの中
メインとなるのは未来、静香、翼ですが、
個人的には物語を引っ張ってきた未来の描写よりも
静香の方に重きを置いてしまった事や、
翼単体のエピソードが弱かった事から
後半は少し話の目線が分散してしまった感じです。
特に静香のエピソードは
序盤からかなり大事にされていたのに
父親の理解を得る件が軽かったのは気になりました。*1
また、各グループの描写のバラつきも気になりました。
可能な限り頑張って描写されていたとは思いますが、
目立たないキャラはとことん目立っていなくて
他のキャラでかき消されてた印象。
この辺りはメインのミリオン勢が39人もいるので
どうしても数による弊害なんですけど。
とはいえ、1クールでアイドル39人を描くのであれば
どうしてもこのような展開と扱いに
なってしまうんだろうなというのもわかるので、
この辺りはある程度受け入れる必要があるかなと思います。
ただ、コンテンツ的に自分の担当（推し）アイドルは
どうしても色眼鏡で見るものなので、
担当アイドルの出番がないと
ここは不満点になると思います。
僕は歌織、恵美、エミリー、麗花、可憐が推しでしたが、
歌織、恵美以外は出番があまりなかったですね(´・ω・｀)
まとめます。
どこまでいっても堅実。
アニメ化発表されてから3年待った
アイマスPからすれば、
ミリオンがアニメになってくれるだけで最高、
当時の765キャラや赤羽根Pに
新旧キャラでREADYを歌ったりと
書いてるだけで感動出来る代物でしたが、
アイマスを知らない一般人目線で本作を見ると
堅実故に色々と勿体ないなという印象が残りました。
出来自体は手堅く
面白くない訳ではないです。
3D作画というのも今の世に合っているんでしょう。
ただ、堅実故に突出した物が少なく、
キャラの多さ故に描写が見えないキャラも多く、
色々と物足りなさを感じる内容に見えました。
キャラの多さを考えると仕方ないとも言えるし
多いからこうなったとも言えるので
この辺りはウリであるアイドルの多さが仇になった感じです。
また、他媒体とかやってると
もっとこの娘達はクレイジーな面子なんだぜ
っていうのがわかっているので、
そういう意味では作風がちょっと優等生にし過ぎかな
とも思いました。
悪い訳じゃなくあくまで勿体ないという意見で、
普通に安心して他人にオススメ出来る作品ではあります。
アイマスを知らない人にも知ってる人にも
令和に映像化したアイマスを是非見て欲しいですね。
個人的オススメシーンは
原っぱライブや水着回等色々ありますが、
2話の静香のオーディション時の
声優の演技が凄かったですね。
*1:誤解されないように書いときますが、静香のエピソードに未来や翼はちゃんと絡んでいるので話の流れ自体が悪い訳ではないです。
