考えるな。感じろ。
悪くないけどゴリ押しとご都合主義の力技が目立つ。
面白かったとは思うんですけど、
要所要所が全て強引でご都合主義全開なのが気になりました。
本作はこれまでのMOVIE大戦と違って終始一本軸の物語なので
話がわかりやすくなり作品として見やすくなったのは個人的に利点だと思いました。
物語がクロスするのがMOVIE大戦の特徴なのでこの辺りは好みが出そうですが・・・
ただ、この物語の展開の大半が強引で、話が進むにつれて気になる点が増えてくる。
なのに最終的に丸く納まるのでより都合の良いように見えるのもマイナス。
この作品単独で見るとそれなりに見れるんですが、
このMOVIE大戦シリーズって大体本編ありきの作品なので
本編の設定やキャラクターの積み重ねがガン無視されているような流れは
本編視聴者にとっては受け入れ辛いと思います。
特に仮面ライダードライブって結構作品の評価が良い印象なので
ファンからしたら本作は気になる点が多いと思います。
僕はベルトさんの設定や存在が
この映画では全く意味不明のまま終わってしまいました。
バトルシーンは正直そこまで目立ったり記憶に残ったシーンはなかったです。
タイプフォーミュラが思ってたより出番あったなーくらい。
そもそも今回仮面ライダー枠は5人いるんですけど
皆そこまで目立った見せ場もなかった気がします。
有利不利がそこまで感じられないまま物量差だけが目立ってどうするのかと思ってたら
御成達一般人が戦い出した時は爆笑してしまいました。
ラストで敵が巨大化したあたりからCGバトルになっていましたが、
そちらは中々見応えがあった分
もう少し生身でも見応えのあるシーンがあると良かったかなぁ。
まとめます。
あんま真面目に見たら駄目。
特別面白い訳でもつまらない訳でもないという、
ある意味どうしようもない印象が残りました。
個人的には面白かったと思うんですけど、
本作の場合それは役者の力かなと思います。
特にタケルの父親役の西村和彦氏の存在感が周りを引っ張ってくれていましたね。
ただ、設定ありきのストーリーで設定を無視した矛盾点や、
話を進める為にゴリ押しになる展開等気になる点が結構多かったですね。
ワームホールの件は笑ってしまいましたw
気になって調べてみたんですけど、
本作の脚本ってドライブもゴーストもノータッチの人が担当したそうです。
脚本を書き始めた時はドライブの終盤も決まってなく
ゴーストも始まったばかりで決まってない事多々。
そんな中一応作品として形にはなってるので
そういう意味では良いと思うんですけど、
視聴者がいちいち制作側の事情まで調べて理解するのかと聞かれると
答えはNOな気がします。
特に本作はドライブ本編と矛盾している点が見受けられるので
もうちょっとしっかり仕上げて欲しかったかな。*1
制作側の事情もあるでしょうが、そちらの無茶な要求はおいといて
最低限物語に整合性を持たせてほしい。
ただ、細かいところを気にしなければ勢いに乗って楽しめるとは思います。
進之介とタケルの先輩後輩感やタケルが子供時代の自分を奮い立てるシーンとか
ところどころで見どころはありました。
興味があれば是非ご覧くださいまし。
個人的オススメシーンは・・・と聞かれると正直困ります()
本作はそういう感じの作品でした(´・ω・`)
*1:一応脚本家は1か月ほどでドライブ本編見て勉強したらしいですが。