ウマ娘 プリティーダービー Season3 見ました。

 

 

※僕は史実を何も知りません。

 

 

 

ちぐはぐ。

 

 

2期までの繋がりを考えると

3期の今回は非常に満足度の低い内容でした。

キタサンブラックは推しキャラなので

割と肯定的に捉えようとしてたんですけど、

本レビューを書く為に内容を整理してたら

気になる点ばかりが

目につくようになってしまいました。

 

 

 

○史実とフィクションのバランス

 

 

ストーリーとも言える部分なんですが、

そもそもキタサンブラック

そこそこの勝率を持っているのに

豆腐メンタルというのが

ウマ娘の強さとしての説得力が薄く、

毎度何の壁に悩んでいるのか

よくわからなかったです。

これはネイチャを無理矢理絡ませてるせいで

余計に違和感のある展開に見えました(後述)

 

 

また、ピークアウトの流れは

史実を知らない僕からすると

初見時はそこまで気になりませんでした。

観客の歓喜に対して

事情を知るアスリート側の表情なんかは

対比としても良かったと思います。

 

 

しかし、よくよく考えると、

ピークアウトの流れにしたせいで

ドリームトロフィーリーグが

事実上老人会リーグになっちゃったり、

シュヴァルグラン

あれだけお気持ち込めて語って勝利したのも

キタサンがピークアウトを迎えてたせいで

真の実力で勝った訳じゃないと解釈されて

念願の勝利も説得力なくなったりで

あまり上手く機能していなかったと思います。

 

 

この要素はキタサンだけの展開にすれば

そこまで気にならなかったと思うんですけど、

変に他の要素と絡めてしまったせいで

不満が強く残る結果になってしまいました。

 

 

個人的にこの辺りって

史実再現を意識し過ぎた結果なのかなと思います。

ただ、アニメのウマ娘って

史実再現だけがウリな訳じゃないし、

そもそも1期の時点で

オリジナル要素も入れてたんだから

今回も無理にそういった展開ばかりに

しなくて良かったんじゃないかと思います。*1

 

 

 

○演出

 

ウマ娘の見どころの一つである

レースの駆け引きが今期は全くなかったです。

皆基本一直線に走って

ラストスパートで「ダァァァァァ!!」の流れ。

大体の話はレースで締めるのが大半ですが

これが毎回続くと流石に飽きてきます。

 

しかも今回のキタサンは

逃げ戦法を得意とするウマ娘

他のウマ娘に比べて

レース中に周りの子と絡む頻度が薄いので

尚更レースの魅力が見えませんでした。

 

 

 

1期はライバルがいてのレース、

2期はウマ娘達のドラマを

レースで表現していましたが、

3期のレースはほとんど印象に残っていません。

しいて言えば5話の「誰ぇぇぇぇぇ!?」ですが

あれも悪い意味でですからね()

あそこでキタちゃんの印象ダダ下がりですわ。

 

 

 

○既存キャラと

 新規キャラのバランス

 

 

 

個人的に今期でここが一番気になりました。

 

スピカとトレーナーのモブ化、

ネイチャのゴリ押し、

ライバル達との絡みの薄さ等、

挙げだしたらキリがないです。

 

 

 

 

まず、キタサンと絡むキャラ達の魅力が

全く見えなかったのがマヂでクソ。

バイオリン弾いてたキャラは

名前すら覚えてません。

あんな中途半端な立ち位置にするなら

出さない方が良かったレベル。

 

 

他にもあれだけライバル位置にいたドゥラメンテ

永遠にリハビリしてたし、

絶好のポジションだったサトノダイヤモンド

かろうじて決着は付きましたが

ラストの有馬記念では直接対決なしと

絶好の盛り上がる機会を逃しました。

この辺りは前述したように

史実をなぞったのカモしれませんが、

どうせならアニメ独自の展開を

して欲しかったですね。

 

 

本作で出てきたキャラの中では

個人的にサトノクラウンが好きでしたが、

彼女もいつの間にか

キタサンとライバル関係になってたりで

どうにもキャラ同士の繋がりが

希薄なシーズンでした。

 

 

 

キタサンがメンタル回復したり何かを掴む際は

テイオーやネイチャ、商店街面子が絡むんですが、

テイオーが絡むのは流れを考えれば当たり前、

ネイチャが絡むのは最初だけで充分なのに

先生というポジションにしたせいで

トレーナーの存在意義が消滅し

ネイチャがゴリ押しされてる感だけが残り、

商店街面子は他のウマ娘描写を消してまで

出す必要があったのか謎です。

特に商店街面子は後半ほぼ出ずっぱりで

他のキャラを消してまで

こうまで出す必要があったのか。

キタサンが答えを掴む際は

ほぼ商店街面子が絡んでますが、

キタサンの根幹の部分に持っている答えって

最初からほぼ揺るぎないモノなので

悩む→商店街面子と絡む→答えを出す

の展開ばかり続くのが単純に飽きたし

説得力もなかったです。

 

 

 

ボロクソ書いてますけど、

個人的に良かった点は

推しキャラ達が可愛かった点でしょうか。

ただ、この点って

メインの部分に全く関係ないので

どうせなら本筋で良かった点があれば

良かったんですけどね(´・ω・`)

面白かった部分をメインの部分が邪魔してるって

作品の出来としては致命的のように思います。

 

 

 

 

まとめます。

 

 

 

面白くない訳じゃないけど

ただただ残念な出来。

 

 

 

視聴していくにつれて

最後まで下がったモチベが上がらず

正直後半に向かうにつれて

感動させようとしてるのが見え見えで

逆に冷めた目で見てました。

 

この辺りって多分2期の評価が

感動したからだと思うんですけど、

2期って各キャラの想いやドラマと史実を

ちゃんとレースに絡めて作品として

ちゃんと一本筋を作っていたからであって、

今作は感動させようというのが見え見えなのに対して

キタサンのドラマの積み重ねが全然なかったので

そら冷めるわなって感じです。

 

 

勘違いして欲しくないのが

決して本作が面白くない訳ではない事。

あまり気にせず普通に見てれば

そこそこ楽しめれる内容ではあると思います。

ただ、これまでのシリーズからの流れで

期待値が上がり過ぎた事や、

自分の推しキャラが主人公という

様々な補正がある中で

評価が結局上がらなかったのは

悔しいというか惜しいというか。

 

 

また、本作を見て新たに気になった

ウマ娘の魅力が見えなかったのも残念でした。

史実を知らない僕からすると、

ドゥラメンテは全然いいキャラに見えなかったし、

バイオリン弾いてた子とか

新たにカノープスに入った眼鏡の子とか

何の為に出てきたのか最後まで謎でした。

作品としての魅力があまり見えてこなかったのが

惜しかったですね。

ラストのウイニングライブで

一人未実装のウマ娘をバリバリに踊らされても・・・

って感じです(汗)

挙句この2位の子はゲーム未実装なので

ラストのライブでは歌ってないというね()

なんやねんその中途半端な扱い。

 

 

現状で劇場版の公開が決まっていますが

正直現時点ではあまり乗り切れていないので

半年後までにモチベが回復する事を願います。

 

 

 

個人的オススメ回・・・

と言いたいですが

場面場面で印象なのはありましたが

正直どれも特に印象に残らなかったです。

やはり悪い意味で5話の誰ぇぇぇぇですかね。

*1:ピークアウト=史実再現ではないらしいですけど。