劇場版 ポケットモンスター ココ観て来ました。

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「夏はポケモン!」だったのにコロナのせいで「冬はポケモン!」になってしまった。

 

 

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今作は親子愛にフォーカスをあてていて、

どちらかというと子供よりも大人が楽しめる内容になっていると思います。

特に親世代、親になる人、親に対して特別な気持ちがある人なんかは

感情移入というか、色々な気持ちを再認識出来る内容になっていると感じました。

 

 

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「みんなの物語」もそうでしたが、

今作は完全に父ちゃんザルードとココが主人公でした。

ただ、父ちゃんザルードとココとの関係性だけではなく、

森に生きるザルード達とポケモンとの関係性に絡めていたのが凄く上手かったです。

出番に関しては賛否両論あると思いますがセレビィの存在も上手く使われていました。

 

 

 

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今回、映画の割には登場人物がかなり少なくて

映画という規模の割にはどちらかというとテレビスペシャルという印象でした。

その分見やすくはあったんですが、

今回も黒幕というポジションがいるんですけど、

そこのわかりやすさが丸わかりだったのはちょっと残念でした。

今回は悪役の悪行がかなりストレートに表現されていたので

折角なら黒幕に繋がる部分を多少深めても面白かったんじゃないかと思います。

 

 

また、ゲスト声優ですが、父ちゃんザルードは全然良かったですが

ココの声はちょっと気になった感じでした。

感情の乗り方が良くも悪くも常に一辺倒だったので。

ストーリーが進むにつれて徐々に人間と絡むシーンが増えていくので

最後のシーンなんかはもう少し人間らしい喋り方(感情)に

引っ張られても良かったんじゃないかと思います。

(※演技が下手とかではないです)

 

 

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本作はテーマソングが割と多く使われていて、

どのシーンも特徴的な音楽で耳と記憶に残りやすいシーンとなっていました。

作品としての個性が際立つのでこういった試みはもっと挑んでいって欲しいですね。

 

 

 

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そして我らがサトシ君ですが、

今回はココと人間を繋げるキーパーソンポジションだったんですが、

サトシが主人公の映画で育ってきた身としては

本作をココを主人公として見た場合

今回のサトシの存在は正直いなくても良かったかなという感じです。

サトシの存在を見てココが終盤の決意をするので

いなくても良いというのは語弊があるんですけど、

テレビ版の世界線じゃない存在のサトシは作品的にあまり前に出てこないので

観ていて物足りなさを感じてしまうんですよね。

特に今回はロボ相手にバトルするんですが、

その相手がピカチュウというのは少々頼りなさが目立ってしまいました。

 

どうしても僕はサトシが主人公として扱ってしまいがちなので

今後前作や今作のようにサトシをサブキャラとして扱った映画作品が続くのであれば

視聴の仕方をちょっと考えた方が良いなと思いましたね。

 

ぶっちゃけ今回のようなポジションなら

「みんなの物語」で登場したリサなんかをサトシのポジションにあてたりした方が

ポケモン映画というカテゴリーの拡張性が広がって面白いと思います。

 

 

 

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個人的に気になったのは

 

・終盤のココの能力の発現

・ココの旅立つ決意の早さ

・ザルード族喋り放題問題

・ラスボスのしょぼさ

 

あたりでしょうか。

旅立つ決意は完全に尺不足でしたが、

最後のシーンで感動的な場面として成り立っていたのでまだ問題なく見れたんですが、

ココの能力発現に関しては、言葉で表現するのであればただの奇跡なんですけど、

ちょっと唐突というかゴリ押し感を感じました。

正直あのシーンはセレビィといったポケモン達の力を借りるとかだと思ってたので

そういう意味では意表をつかれたとも言えますが・・・

 

 

そして、今作はザルード達が喋りまくるんですが、

あんまりポケモンがぺちゃくちゃ喋るのはやめて欲しいですね。

というのも、他のポケモン達は全く喋らないのに

ザルード達は流用に日本語喋りまくるので流石に世界観から浮いてしまいます。

今回は作品の舞台がジャングルという人間界から外れた世界観なので

そこでのみ生きるザルードが喋りまくるというのはかなり違和感でした。

 

個人的には感情を表現する方法として

安易にポケモンに喋って欲しくないなと思います。

正直この点に関しては今更なんですけど、

本作ではザルード達全員が喋るので流石に違和感が凄いです。

ポケモン達の意思疎通や感情表現として安易に喋るのではなく

別の表現方法を見出して欲しいなと思います。

 

 

 

そして、最後のラスボス戦ですが、

まずラスボスの乗ってるメカの規模のちゃちさが気になって仕方なかったです。

せめてもう少しサイズを大きくして欲しかった・・・

 

また、戦ってるのがサトシと森のポケモンだけなので

カレン含む人間達がもう少し率先して黒幕を止めるムーブを出して欲しかったです。

弱点わかってるならもう少し早よ言えや・・・orz

 

 

 

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まとめます。

 

親となった人やポケモンに触れてきて大人になった世代に是非見て欲しい作品です。

人間と別種族との関係は様々な作品で取り上げられていますが、

ポケモンという世界観で新たな解釈を見られたなと感じました。

 

ザルードは見た目も怖めで

作品として見ても群れで動き他のポケモン達と慣れ合わないですが、

見た後は「ザルード育てよう」と思う事でしょうw

 

 

個人的オススメシーンは父ちゃんザルードが親という概念を理解したシーンですね。

僕も親になる時ああいった心情になるんでしょうか・・・w