当時は12話まで見ていましたがこの度全話視聴出来ました。
この頃のメタルヒーローシリーズにしてはかなり王道の内容と要素で、
どこか懐かしさを感じながらも
昆虫とメカの融合という男心をくすぐる設定が絶妙にマッチしていて
非常に面白い作品に仕上がっていました。
各登場人物に焦点を合わせたストーリー運びも見どころでしたね。
レッドルは途中変身者が変更するという路線変更がありどうなるかと思いましたが、
舞のキャラがこれまでのメイン3人にない性格で良いスパイスになっていました。
その性格を活かした良回が多かった印象です。
大作なんかも最初に比べればかなり柔和な性格になって、
拓也不在の後半はチームの司令塔となって動いていて
各キャラの成長がしっかり見えたのは良かったですね。
拓也は言わずもがな、シャドーとの関係性なんですが、
後半あんなに長期間戦線離脱するとは思わなかったです。
子供との約束や街の人々の苦悩する姿を見ても立ち上がれなかったのに
大作の言葉で再起するというのが燃えましたね。
ただ、シャドーとのシーンはもう少しあると思ってたんですが
顔出しシーンは想像より少なかったですね。
折角の双子共演シーンなんですからもっと活かして良かったなと思いました。
メタルヒーローのお約束であるメカ描写も多くてその点も満足でした。
特にメガヘラクレスは足のギミックがカッコよかったです。
ただ、スティンガードリルは流石にもう少し使って欲しかったですね。
ギミックも凝っててカッコよかったのに残念でした。
個人的には後半で敵サイドにもドラマがあったのが面白かったですね。
特にジェラはあのポジションになるとは当初思わなかったです。
ぶっちゃけブラックビートはその見た目のカッコよさに比べてパワーアップもなく
時に幹部の邪魔したりとそこまで目立った活躍はなかったですが、
その正体やセントパピリアといった話の主軸になっていったので
最終的に割と良い印象のまま終わりましたね。
影のライバルキャラとしてその存在感は充分でした。
そして最後はジャンパーソンとブルースワットと共闘する
ファンサービス的ストーリーを2話展開するという粋な事もしてくれました。
後半拓也が戦線離脱して復帰するまで数話費やした割には
後日談的な話を2話展開出来たあたり、
ストーリー展開にも余裕が見えて良かったですね。
詰め込み過ぎたり省略する事の多い昨今の特撮とは大違いです。
まとめます。
今となってはシリーズ終了したメタルヒーローシリーズですが、
本作はかなりあぶらののった時期に作られた作品だなと感じました。
この後も数作品シリーズは続きますが、
王道要素を詰めつつも新たな部分もしっかり描ききった良作品でしたね。
今見てもカッコいい要素が盛り沢山なので未視聴の方はオススメです。
個人的オススメ回は最終話。
ヒーロー達の共闘もそうですが、子供達と触れ合う皆の姿がとても素敵でした。
