※セイバーが好きな人はこの記事絶対見ちゃダメ。
悪い所が多過ぎて良い所が霞んだ作品でした。
もう見てて気になる所が多過ぎて多過ぎて物語に全く没入出来ない。
テンションの上がるシーンや熱いシーンもある筈なのに全く盛り上がらない。
見た後に何も心に残らず、常に虚無感を感じながら見ていました。
とにもかくにも仮面ライダー=主要キャラが多過ぎます。
数がいてそれを捌けるのならいいんですけど、
キャラの大半が存在感死んでます。
数人いなくても全然問題ないレベル。
キャラクターを平気で邪険に扱うシナリオについていけなかったです。*1
逆に、
本編じゃない番外編になると途端にキャラクターが活き活きし始めます。
つまりは、本筋の脚本がクソ過ぎです。
なんていうか、
「オタクが好きそうな展開や設定を全て適当に繋げたような話」でした。*2
その為、場面場面で見ると面白いんですが、全体を見ると非常にちぐはぐで、
今何してるのか、今何が起こっているのか全くわからない。
ぶっちゃけ登場人物の誰もが自分は何と戦っているのかわかってない感じで、
中盤の話の軸である組織の話はえげつないレベルのgdgdっぷりでした。
また、ラストではラスボス化した途端ストリウスがイミフ演技になったり
演者皆が嗚咽と叫びしか発さないようになったりで
もう誰一人何を言ってるのか、何が起こっているのか全くわからず、
気が付けば本編が終わってました(爆)
僕が気になったのが、この作品、
非常に多くの主要キャラがいるにも関わらず全部主人公ありきで物語が動くので
大体主人公の言う事に周りが従う展開になるんですが、
この主人公、自分の主張が基本であまり他人に寄りそうタイプじゃないのに
そんなキャラに周りが付いていくのが凄く違和感でした。*3
僕は今作の主人公であるトウマのキャラクターが肌に合わなかったので
物語がトウマ主体でゴリ押しで進むのを見るのが凄く苦痛でした。
主人公ってそういうものと思う人もいるカモしれませんが、
こと本作に関しては「主人公が絶対的正義の下、話が常に良い方向へ進む」
というのが見ていて気持ち悪かったです。
実際バハトは主人公のキメ台詞通り
物語の結末を決めつけられて消滅してしまいましたしね。
そんな本作の仮面ライダーですが、デザインだけは俊逸と思います。
前述の通り非常に多くのライダーがいますが、
皆それぞれの個性が際立っていて凄くカッコいい。*4
ただ、ベルトが非常に玩具感全開だったのと、*5
ワンダーライドブックを3冊差さないと
ベルトに空きスペースが出来るのはバチクソにダサかったです。
そもそも最大3冊差せるのに
ドラゴニックナイトのように1冊で3冊分のスペースを埋めたり、
クロスセイバーのように最終形態なのにブレイブドラゴンしか使ってないのは
ギミックを放棄している印象があってあまり好きではありませんでした。
過去何度も言ってますが、
本編に活かさずに玩具売るだけの商品展開ならやめればいいのに。
また、本作の仮面ライダーは皆剣士の為、
戦い方が基本的にチャンバラしかなかったのは少々物足りなかったです。
書いていくと悪い意味でキリがないのでまとめます。
設定やら役者やらデザイン等具材は良い物を揃えているのに
調理法がゴミなせいで全部が悪く見えてしまっています。
4クールものでこうまで心に何も残っていない作品は他に類を見ないでしょう。
また、昨今の流行りのムーブを取り入れ過ぎて全体的に滑っていた感じでした。
実際に本編が盛り上がってそういう事するなら全然乗れるんですけど、
全くテンションが上がらない事を続けているのに
良い風に持っていく感じが正直不快でした。
公式がエモエモ連呼している様は正直引いて見てました。
なんていうか、世間で評価されている面白い、楽しい要素だけ取り入れても
話は面白くならないんだなという事を本作から感じました。
脳死で何でも面白いと思えれば良かったんですけどね。
色々と残念な作品でした。
余談ですが、僕の友人は本作から本格的に仮面ライダーを見始めたんですが、
好きなキャラクターが雑に扱われたまま終わった為にブチギレて、
二度と仮面ライダーは見ないと言っていました。
キャラクターを大事にしないなら物作りしちゃアカンで本間・・・
個人的オススメ回は特になし。
しいて言うなら、最終決戦前に差し込まれたゼンカイジャーとのコラボ回ですかね。