療養中に視聴しました。
結構ティガのまんまだったトリガーに比べて
ダイナの設定を盛り込みつつ今風に変えていて
工夫が見られたのは良かったです。
間延びするのは相変わらずですが
アイテム使用シーンはどれも割とカッコ良く見えました。
気になる点や突っ込み所はありましたが、
スフィアバリアで隔離された地球の設定や
トリガーが現役なおかげで
トリガーキャラの客演が自然だったのは〇でした。
筋肉と眼鏡だけいなかったけど
やっぱり君達の扱いは公式でもそんななのか・・・
その新生GUTSセレクトですが、個人的にはアタリでした。
個性という意味では皆控えめで地味っぽさはありましたが、
単純に人数が減って見やすくなっただけでなく、
基本的にカナタ、リュウモン、イチカの新人3人で現場が動くので
絵的にもわかりやすくそれぞれに感情移入もしやすかった。*1
特に、嫌な奴ポジションのリュウモンが良いキャラしていて
最初から最後まで物語のいいアクセントとなっていました。
また、登場人物が減った中で物語が動くので
中には無理矢理感のある流れもありましたが、
物語がトリガーの頃から続いている事を上手く利用して
説得力を増していたのは良かったです。
演技も皆安定していました。
とはいえ、気になる点も多かったです。
まずアガムス関連。
後半はアガムスに尺を取り過ぎで、
スフィア云々よりもアガムスに集中し過ぎでした。
また、内容も完全にアガムス救済に舵を切っていたのに
最後をあの終わり方にするには説得力に欠けました。
雰囲気で丸く納まった感はありましたが
流石に拍子抜けというかなんというか。
あれだけ地球人に敵意剥き出しだったのに
唐突な記憶喪失を挟んで急に和解っぽくなったのには
ぶっちゃけちょっと付いていけませんでした。
アガムスの主張とカナタ（地球人側）の主張は
もっと煮詰めていけば別の答えが出た筈なので
あれだけ物語に尺を割いたのならば
もうちょっと上手く昇華して欲しかったですね。
あんだけ時間割いていてあの流れだったので
流石にこの点は尺不足で片付けられないです。
次にスフィア関連。
これは終盤が特にそうですが、
アガムスに注力し過ぎた結果
マザースフィアの強さとヤバさが
霞んでしまったのは非常に勿体なかったです。
マザースフィアザウルスは怪獣体で
ウルトラ戦士と戦闘が出来る様だったので
もっと色々見たかったですね。
最終決戦の絵面は非常に熱かっただけに残念でした。
また、最後にいきなり喋らせたのも
これまでの特異性が薄まってマイナスでした。
あと、能力がさすがに何でもあり過ぎて
便利に扱い過ぎな気もしましたね。
メタっぽく隊長に突っ込まれてましたけどｗ
続いて怪獣云々。
スフィアが出現したり地球のバランスが崩れた際に
地球怪獣は現れるといった予想がされていましたが、
途中からうやむやになったのは少々残念。
共存の難しさや駆除する理由等がピックアップされたので
物語上怪獣がキーになるのかとも思ったんですが、
結局何もなかったのは勿体なかったですね。
折角ならテラフェイザーというロボットだけでなく
もうちょっと絡ませて欲しかったです。
玩具を売らなければいけないのはわかりますが、
ぶっちゃけ劇中を見てても
テラフェイザーをカッコいいとも強いとも
欲しいとも思わなかったので、
もうちょっと上手く魅せて欲しかったかな。
テラフェイザー自体が完全な侵略兵器というか
途中からデッカー破壊兵器だったのに、
それを操るのが同情シーンの多い異星人というのは
自ずと魅せ方が難しくなると思うんですよね。
メインターゲットの子供はどう捉えて見てたのか
単純に興味があります。
また、ディメンション怪獣という形で
かつてのカプセル怪獣がそのまんま登場しますが、
これも上手く扱えてた印象がなかったです。
せめて最終決戦では使って欲しかった・・・
また、デッカーが最終的にダイナミックタイプになるのなら
いっそ3タイプのタイプチェンジはなくて良かったと思いました。
この手のタイプチェンジ事情は色々あるのもわかりますけど、
今回くらい元要素のダイナから変えられるのなら
いっそ最初から2タイプくらいに減らしていれば良かったと思います。
今回はミラクルタイプが登場も遅く
絵的にも上手く運用されているシーンが少なかったので
ぶっちゃけいらなかったと思います。
タイプチェンジする理由のようなものが
見られると良かったんですけどね。
まとめます。
それなりに〇。
個人的には割と楽しめて見れたので
純粋に勧めたいんですが、
どうしてもトリガーの続きとなると
前作視聴が前提となるのでこれ単体では勧めにくいですね。
トリガーの評価もこれなので・・・↓
物語として前作と地続きなので
どうしてもコレ単体で評価するのは難しいですが、
一応見やすい部類の作品だとは思います。
ただ、もう少し冒険しても良かったんじゃないか、
いや、今回であそこまで違う方向性を見出せたのなら
もう少し冒険出来たんじゃないか、
元ネタのダイナ要素をあそこまであてがわなくても
コレ単体で充分に勝負出来たように感じました。
そういう意味では少々勿体なかった作品でしたね。
見どころは間違いなくあるので
トリガーを見た後にはお勧めな作品です。
個人的オススメシーン、
というより印象的だったのは20話。
これまで空気だったイチカもですが、
デッカーでこういう空気感の話を
出してくると思っていなかったので結構衝撃的でした。
*1:毎度新米だけで現場に向かわせるのかとも思いましたが・・・
