キボウノチカラ オトナプリキュア’23 見ました。

 

 

「大人」も考え方によるんやで。

 

 

まぁまぁ。

 

 

プリキュア5までの3シリーズが

その後を描く形でまさかの復活。

同窓会的な感じで

毎週楽しく見させてもらいました。

 

 

 

 

それぞれが成長した姿で描かれていて

見ていて凄く魅力を感じました。

特にくるみが個人的に見た目も性格も

滅茶苦茶好みの女性になっていましたね。

5時代のミルクと同じ存在とは思えねぇ()

 

 

 

健太だけでなく咲の両親やかれんのじいや等

サブキャラも可能な限り出てきて嬉しかったですね。

満に薫、ブンビー等敵だったキャラが

普通に打ち解け合ってるのを見ると嬉しくなりました。

特に満と薫は元々敵側だったからこその

敵側の想いなんかが見て取れたのが良かったです。

ブンビーはもう出るだけで面白いから

これからも可能な限り擦り続けてくれていいよw

 

 

 

ただ、根っこのストーリーは

大人になって行き詰まるキャラ達という事で

かなり後ろ向きに感じました。

これは、子供から大人になる作品で

結構ピックアップされがちな

要素ではありますが、

あまりに大人になる事を

マイナスに捉えている点が目立って

当時あれだけ希望に満ちていた

キャラ達の成長した姿と見ると

ファンとしては正直

受け入れ難いものがありました。

 

 

ぶっちゃけ他のそういった作品と違って

プリキュアシリーズって夢や希望、愛といった

ポジティブな要素を謳ってきてる訳ですから、

そういうプラスの部分を昇華させて

他では描けない魅せ方が出来るのに、

リアルでありがちな展開に寄せて

「あの頃の方が良かった」

「大人になると上手くいかない事ばかり」

といったネガティブ要素を

本作で強く見せないで欲しかったです。

特に、本作を見る視聴者層って

大半が大人と思うんですけど、

2次元でまで

大人である事のネガティブ要素なんて

見たくないと思うんですけどね。

特にその要素を

自分の好きだったキャラの口から聞くのって、

自分が実際に体験するのとは

別のショックがあります。

 

 

この点は要素として出すのは全然いいけど

本作はそれをメインにし過ぎたせいで

元々作品が持っているイメージと

剥離してしまった印象がありました。

 

 

そんな今作の敵ポジションであるベルですが、

正直最後まで何がしたいのか

よくわからんというか説得力に欠けました。

また、結局和解とまでいかずとも

静観ルートに入るので

敵としての存在感は最後まで薄味でした。

 

 

そもそもベルって

今の大人はろくな事しない(直訳)

的な否定的な事言って

問答無用で襲ってる訳ですから、

そんなキャラといきなり和解ってなっても

正直受け入れられんでしょ(汗)

これが悪い対象は子供なんかも含むんなら

ある程度許容出来るんですけど、

絵的にも悪いポジションの大半は

大人が担っていて

あまりに大人=マイナスな存在に描いているのは

気になりました。

最終回のラストシーンなんか露骨ですよね。

あのシーンなんか丸ごといらんやろ。

 

 

 

戦闘シーンも最初こそうぉぉぉ!と燃えましたが、

最初だけで正直拍子抜け。

基本的にシャドウと戦ってばかりで

絵的に新鮮味も動きも少なくてがっかりでした。

折角3作品のプリキュアが共闘してるんですから

もうちょい欲しかったです。

特にこの3作品は今となっては初期という事もあって

近年では登場自体少なくなってきているので、

彼女達を活躍させる場としては

本作は格好の機会だったのに、

その絶好のチャンスを逃したのは

個人的にはかなりマイナスだと思っています。

 

 

 

そして何より、変身後は

当時の中学生サイズに戻るというのは

あまりにご都合展開過ぎて

わざわざ本作を大人でやる意味が

かなり薄れてしまったように感じました。

タイムフラワーという設定で上手く料理してましたが、

変身バンクも必殺技バンクも当時のままなので

今の技術での進化や魅せ方がもっと見たかったです。

 

 

あと、初代。間違いなく言えるけど

本作ではいらなかったです。

ほのかのおばあちゃんが出た時点で

初代が出る事なんてほぼ確定なので

サプライズという意味でも薄かった。

物語にしっかり絡むのならいいんですけど、

本作のように

ストーリーを魅せようとしている作品に出すのなら

途中からでも絡めておかないと

キャラの説得力や存在感が弱くなってしまいます。

 

この辺りは公式の初代んほぉ~♡を

感じずにいられなかったですね。

僕も初代は好きだし

シリーズを追っている身としては特別ですけど、

だからこそ安売りして欲しくなかったです。

なんでも初代出せばいいってもんじゃないので。

 

 

まとめます。

 

 

もうちょい攻めて欲しかった。

 

 

 

最初はどうなる事かと思いましたが、

実際の内容は堅実というか

かなり抑えめにまとめたなという感じでした。

初の試みというのもあるんでしょうけど、

もうちょい冒険しても良かったんじゃないかと思います。

 

 

同じシリーズだから仕方ないのカモしれませんが、

正直やってる事がニチアサのプリキュアとあまり変わらなくて

新鮮味という意味ではあまり感じなかったです。

令和の時代に当時のプリキュアが動くというのは

嬉しいっちゃ嬉しいですけど、

正直オールスターズで結構な数を見てきてるので

どうせなら本作ならではの要素がもっと欲しかったな。

 

 

 

まぁファンとしては内容に関係なく

当時のキャラ達がまた喋って動いてくれるだけで

結構満足でしたけどね。

特にS☆Sと5はカップリングが豊富だったので

その辺りを拾ってくれただけで嬉しかったです。

まぁ、こまちとナッツはもうちょい

ちゃんとピックアップして欲しかったですが・・・

 

 

 

ただ、

 

 

 

 

僕、歴代プリキュアの中で舞が一番好きなんですけど、

その舞に試練課せ過ぎで

正直4話以降まともに見るのにかなり時間を要しました。*1

 

相方の咲も結婚するのはいいとして

相手が舞の兄である和也じゃないというのも

ファンとしてはかなり疑問。

これ、「初恋は実らない辺りリアルだよね」

って声を多く見ましたが、

他のキャラの9割以上

ほとんど初恋実ってるやろアホかって思いましたわ()

ファンやからって

何でも肯定的に受け入れられる訳じゃないからね(;^ω^)

 

 

 

また、S☆Sは変身に妖精が必要な点もスルーのまま。

メタ的に言えばチョッピの声優都合等あるカモしれませんが、

タイムフラワーの設定抜きにして

劇中で2人の口から何もなかったのが不思議で仕方ない。

この9話辺りはテンション上がるシーンの筈なのに

脇の要素が気になって集中出来なかったです。

 

ただでさえS☆Sって

不遇な扱いを受けがちですけど

なんでもかんでもS☆Sに不遇を押し付けんなやって思います。

特に今回はのぞみとココが結婚したり

かれん×ミルクやこまち×ナッツ、

うらら×シロップといったカップリングが目立っただけに

推しである舞だけ彼氏と別れて終わりというのは

ファンとしてはあまりにも悲しかったです。

 

 

いつもの如くなんやかんやもろもろ書きましたが、

終わった作品がまた日の目を浴びるのは

ファンとしては嬉しかったです。

特に本作は最初こそ5が前面に描かれていたので

まさかS☆Sの面子にああまで出番があるとは

思ってなかったので嬉しかったですね。

好きだからこそ受け入れられない点もありますが、

これが公式な以上正暦と受け入れる事にします。

 

 

今後オトナプリキュアが展開していくかは不明ですが、

本作で気になった点が少しでも良くなっていると嬉しいです。

 

 

 

個人的オススメシーンは舞のいるシーン全部。

舞大好き。

*1:実際4話で一回視聴止めました。