超今更ながらようやく視聴出来ました。
怪獣映画というよりも災害映画という印象で
ゴジラによる恐怖と被害が前面に出ていてました。
また、要所要所で皮肉も利いていて、
最終的にはゴジラ倒して良かった良かったの割には
結末的にも手拍子で喜べなかったりするところが
この映画のメッセージ性を強く感じました。
特撮描写もそうですが、こういった点が半世紀以上経った今でも
評価される点なんだと思います。
平行して行われる人間関係もシンプルながら見やすくて面白かったです。
後のVSデストロイアで恵美子が結局尾形と結婚してないというのも
色々想像出来て面白いですね。
個人的にはゴジラを殺す事に反対していた山根博士が
最後ゴジラを殺された事でマッドサイエンティストにならなくて良かったですw
終戦から10年経たずに出来た作品だからか、
戦時中を連想するシーンも多く見られました。
特撮技術も非常に高く怪獣による被害を想像するに難くない場面も多かったです。
この時代ならではの訴えられる点もあって、
戦争を経験していない僕も色々考える点がありました。
まとめます。
特撮や怪獣が好きな僕ですが、
本作はその他にも感じ取れる要素が多く、
原点にして頂点という言葉がしっくりくる作品になっています。
最初はゴジラの恐怖が水面下で少しずつ描かれていくので
人によっては退屈に感じるカモしれませんが、
ゴジラが出てきてから緊迫感が一気に跳ね上がります。
緩急があり全編通して見応えがありました。
また、誰を主人公として見るかで色々捉え方も変わってくると思いました。
僕は芹沢博士の完成された人物像が色々印象に残りました。
ゴジラシリーズの第1作が結果的に平成VSシリーズの最後に繋がる等、
色々と面白い立ち位置となった本作。
白黒ならではの良さもあるので未視聴の方は是非見て欲しい作品です。
個人的オススメシーンは芹沢博士宅で流れた女子学生による平和への斉唱。
色々考えさせられた場面でした。