ゲーマーオタクが求めた戦争だ。
ゲームの設定を盛り込んだ異星人相手にオタクが活躍するという作品。
一応侵略モノなんですが雰囲気的にはおバカな感じなので
全編通して楽に視聴する事が出来る作品です。
ゲームはレトロゲームの設定を盛り込んでいるので
世代によって反応は分かれると思います。
ただ、番宣の時から頻繁に出ていたドンキーコングやパックマン以外は
あまり目立っていなかったので、
終盤の襲撃シーンでもっとカメコ出演させて欲しかったかなと思います。
マリオでさえ一瞬だったので。
まぁ、版権の都合なんかもあるので中々難しいとは思いますが・・・
キャラクターの味付けが良くも悪くも皆平坦なので
もう少し癖付けて欲しかった気はしますね。
オタクキャラだけはそれなりでしたが、彼に対する周りの反応が少なかったせいで
結果彼が終始滑り倒している印象を受けたのは残念でした。
ボケキャラを活かすのは周りというのがよくわかった作品でしたねw
また、主人公やヒロインは心の奥にそれぞれの事情を抱えていますが、
物語が進むその勢いのまま解決に進んでいくのでいかんせん軽く感じてしまいました。
まぁ、こういった作風であまりそこの掘り下げをし過ぎてもいけないんでしょうけど、
そのせいで主人公がドンキーコングをクリアする流れは軽く感じてしまいましたし、
ヒロインは今思うとヒロインムーブが少な過ぎた気がします。
最終決戦でいきなり参戦したのも唐突感を感じました。
また、僕は吹き替え版を見ましたが、
柳沢慎吾氏の演技は軽すぎてあまり合ってなかったように思います。
(管理人は柳沢慎吾氏自体は大好きです)
そして、異星人関連なんですが、全てがあまりにも描写不足で突っ込み所満載です。
ただ、この作品にその辺りを突っ込むのは野暮というのもラストシーンで感じました。
ラストシーンを見て突っ込むか素直に良かったと感じて終わるか・・・
どちらの印象を持って終わるかでこの作品の評価が分かれると思います。
僕はラストを見て、良い意味で自分が求めていた内容じゃなかったと感じたので
作品に触れる前から色々なモノを求め過ぎるのも考え物と思いました。
まとめます。
肩の力を抜いてまったりと楽しむ作品です。
人によってはB級感を感じやすいと思いますが、
あまり深く感じず素直な気持ちで見た方が楽しさを感じ取れるでしょう。
設定的に昔のゲームに触れた事のある視聴者は更に楽しめますが、
未プレイの人でも雰囲気を感じて楽しめると思います。
なお、主人公と中佐の息子が新旧ゲームの在り方について語るシーンがあるんですが、
この辺りをテーマとしてもう少し掘り下げられていれば
作品をまた違う印象付けにする事が出来たかなと思います。
結果的にはラストの主人公が奮起するシーンに繋がるので
決して無駄ではないんですが、
取り上げるテーマをどう調理するかで作品の比重が変わるんだなという事を
見ていて感じた作品でした。
個人的オススメシーンはパックマン戦です。
規模も設定も上手く活かせていたと思います。