人生は相乗効果で楽しくなる。
脊髄損傷した富豪とスラム街出身の五体満足な青年という何もかも違う2人が
お互いの考え方に触れて次第に様々な事が変わっていく作品です。
とはいえ、2人とも考え方や行動が大きく変わる訳ではないんですが、
2人が出会った事により彼らのもともと持っている人間性のまま
日常が変わっていく様が見ていて非常に気持ち良かったです。
作風的に感動の押し売り的な作品と思ったんですが、
よくある押し付け風な展開や衝撃的なドラマというものはほとんどなく、
どのシーンも毎日の日常の中で起こる出来事という描写の為、
非常に自然に視聴出来ました。
実話を元にしたというストーリーなので
現実の日常にある流れを重視して物語展開したからか、
全編通して非常に見やすかったですね。
逆に、派手な事件や問題といった事はほとんど起きず
物語の山や波は全編通して控えめなので
人によっては地味だったり物足りなさを感じるとは思います。
映画の割には派手さが足りないと感じたり、
僕のように映画の割にはすんなり見れたというタイプもいたりと、
結構感想は分かれるかなと思います。
まとめます。
普段の日常はほぼ同じ事の繰り返しで
変わり映えのしないのが当たり前なんですが、
その日常の中にも自分の人生の変化を生じる出来事は
いくらでも起こり得るという事を本作から感じました。
小さなきっかけに対して気付きとほんの少しの踏み出す勇気があれば
今の現状から変われるカモしれない。
本作からはそんなメッセージを感じました。
派手さはないのでエンタメを求める人には物足りないカモしれないですが、
視聴後は心が洗われるような清々しい気持ちにさせてくれるので
日常が荒んでる人にもオススメです(爆)
個人的オススメシーンはクライマックスシーン。
「よかったね」という祝福の気持ちで心がいっぱいになりました。