譲れない部分はお互いにある。
先日放送されたシン・仮面ライダーのドキュメントですが、
ドキュメント好きな僕は放送後繰り返し視聴しました。
この番組のおかげで本作の理解は多少上がりましたが
これありきで作品を再評価する訳にもいかず、
やはりファーストインプレッションを覆す事は出来ないです。
また、このドキュメントを見たからこそ
「何故あの出来になった？」という疑問も生じ、
良くも悪くも余計にシン・仮面ライダーという作品に対して
悶々とした感情を抱く事になりました。
昔配信していた時に、
その着せ替え人形は恋をするの感想を
リスナーと共有した事があるんですが、
その際にリスナーの一人から
「アニメはそうだったけど原作は〇〇だったから
原作を見れば納得する」という意見をいただき、
そこから原作を読破した事がありました。
確かにこの時は原作を読んで評価が改まる部分もありましたが、
他の媒体も網羅しないとその作品の評価が上がらないというのは
一作品としては駄目じゃないかと個人的には思っています。
シン・仮面ライダーの最終決戦シーンは
様々な狙いや事情からあの泥臭いアクションになったんだよとか、
着せ恋の五条君の魅力は本当はこうなんだよとか、
他のフォローが無いといけないのは
どうしてもその作品一本で勝負していないという感想を
僕は抱いてしまうがちです。
元々僕は裏事情や考察・レビューといった要素が好きだったので
こういったドキュメント作品は好きなのですが、
シン・仮面ライダーに関して言えば、
アクションの擦り合わせが上手くいかない事や
インタビューのほとんどがアクション監督だけになっていた事で
ドキュメント番組として成り立たせる演出が目立って、
見たかった内容にはなっていなかった印象でした。
もっと監督や他スタッフの心情、
池松氏だけでなく柄本氏や浜辺氏等
他キャストのインタビューなんかももっと欲しかったですね。
昨今コンテンツはマルチに展開しているので
掘り下げて探していけば様々な制作事情や
裏側を覗く事が出来ますし、
突き詰めていけば作品に対する理解は得られると思います。
不満があるなら見なければいいだけですしね。
僕の場合他媒体を経由する事で
作品に対して理解は出来ても
評価自体が上下する事は難しそうです。
ただ、僕は同じ作品を繰り返し視聴する傾向にあるので
徐々に作品に対して愛着や補正がかかる事があります。
ファーストインプレッションをアウトプットする事は
作品に対する自分の一番素直な感情を確認出来るので、
そういう意味ではブログをやっていて良かったと思いますね。
